クリスマス時期のちょっと憂鬱なお話です。
クリスマスプレゼントが少々面倒だと思っているのは私だけでないと思います。今年も何度「クリスマス プレゼント オーストラリア」などと検索したことでしょうか。
人付き合いが最低限の私たちでさえ、今年の12月はパーティーが5件。パーティーに招かれればプレゼントも用意されているのでこちらも手ぶらでは行けませんし、プレゼント交換が予告されていることもありかなり頭を悩ませました。
オーストラリアでのクリスマスプレゼントにまつわる体験を書いてみます。
シークレットサンタの厄介
オーストラリアならではのクリスマス文化の一つに、シークレットサンタというものがあります。グループ内のオーガナイザーが事前に予算を決め、誰が誰にプレゼントを渡すかを割り振り、当日に誰かが自分にプレゼントを用意してくれているというプレゼント交換の一種です。もちろん自分にも贈る相手が割り振られるので、その人を思いプレゼントを用意しなければなりません。
昨年は職場でこのイベントに参加しました。オーガナイザーからこんなメールが送られてきて、開くと贈る相手の名前が出てきます。
アプリを開いてビクッとしました。贈る相手が、気が強くて苦手に思っていたオーストラリア人の女の子だったのです。
その子は日本食レストランに行くのが大好き、ということだけ話の中で分かっていたので、食器にも興味があったらいいなぁ…などと色々悩んで無印良品で買える波佐見焼の蕎麦猪口を2つ購入。予算まであと少しあったので、その中に抹茶のチョコレートを少し詰め、波佐見焼と蕎麦猪口の説明を英語で書いたカードも入れてラッピングしました。
こんなに悩んだプレゼントは久しぶりで、気力体力共にかなり消耗。少し経ってからその子は私だと気づき、嬉しかったと伝えてくれたので良かったです。
私は、どなたかからハンドクリームをいただきました。25ドルのハンドクリームって高級でいいな、パッケージが可愛いから日本の友達へのお土産にしようかな、と何の気なしに調べた時に値段を見てしまったのです。そしてそれが今回のプレゼント予算の半額ほどだったことを知ってしまった切なさ。
たしかに25ドル以下という予算設定だったので間違ってはないけれど、予算ギリギリでやり繰りした私はなんとも言えない気持ちになりました。小さなグループならば誰からのプレゼントだったのか自然と答え合わせになりますが、私の部署はかなり人数が多かったため、自分のシークレットサンタが誰だったのか未だに知らないままです。
そんな感じで初めてのシークレットサンタ全く面白くなかったので、私は好きじゃありません。やっぱり贈り物は、大切な人にその人を想って用意したいです。
ちなみにこのシークレットサンタ、オーガナイザーから届いたメールでプレゼントのリクエストができました。夫がシークレットサンタをした時には、みんなに聞こえる独り言で「僕は腕時計がちょうど壊れちゃって…」と言ってたら無事に腕時計が届いたのだとか。もしまた機会があれば必ず言います。
ワインください!
クリスマスプレゼントに選んでみたもの
そんなわけで、去年は無印良品で日本の焼物を選んでみたり。今年はやっぱり、使って消えるもの、食べて無くなるものにしようと思い、シドニー市内のお店をいくつか周りました。
そして選んだプレゼントがこちらです。
キットカット・ショコラトリーのギフト
www.kitkat.com.au
今年7月にオープンしたキットカット専門店。
珍しいキットカットや高級キットカットなどプレゼントにできそうなパッケージのものがたくさんあります。チョコレートならまぁまぁ外れはないし、オープンしたばかりのお店だから話題性はあるかな、という考えです。
30ドルくらいから。
イソップのハンドソープ
www.aesop.com
超定番品、みかんの香りのハンドソープ。
家庭のある男性上司へ、このご時世にあって困らないハンドソープが普段より少し良いものだったら嬉しいかな、と思って選びました。
40ドル。
スリーショコラティエのチョコレートギフト
threechocolatiers.com.au
このお店は、北海道の有名店みたいなフリーズドライの苺が入ったチョコレートが美味しいので、クリスマス以外にもよく利用します。コーヒービーンズが入ったビターチョコレートもお気に入り。
クリスマス限定でシャンパンやワインとセットになったギフトハンパ―もあり、自分に欲しいくらいです。数ドルの小袋から販売しているのでプチギフトにもおすすめです。
調味料ギフト
少し高級な食材店で、トリュフ塩とジャムを購入してラッピングしました。
今年の一番困ったプレゼントです。職場のクリスマス会でプレゼント交換をするから25〜30ドルで何か用意してとの連絡。
でもそのメンバーは性別・年齢・国籍バラバラ、しかもヴィーガンの人もいます。
ひとつだけ共通してるのはみんな食にはある程度興味があるということ。まとまりないけど、こんなギフトになりました。
オーストラリアンチェリーのギフトボックス
プレゼントというよりは手土産におすすめです。
クリスマスのホームパーティーに手土産として持ってきている方を見て、これ良い!と思い翌日にもあった別のパーティーに早速取り入れました。ヴィーガンのお宅でのパーティーもあるので、その時にも持っていきたいと思っています。
Woolworthなどのスーパーマーケットで一箱20ドルくらい。
後日、David Jones(デパート)でも見つけました。ちょっと高級感があり、スーパーよりも10ドル高いデパート価格。
いただいて嬉しかったプレゼント
ギフトカード
楽をしているようで、相手を一番に思った結果のプレゼントだと私は思っています。
誕生日に気持ちのこもったメッセージカードと共にいただいたのですが、「好きなことに使って」という気持ちが何よりも嬉しかったです。
ただ、シークレットサンタやプレゼント交換で渡すには味気ないのかな。
日本食材の詰め合わせ
無印良品の繰り返し使える布のプレゼント袋にどっさり詰められた日本食材。
ふりかけ(たらこ)、マルちゃん正麺、お煎餅、甘酒缶などなど日本にいたらスーパーで気軽に買えるものですが、オーストラリアでは狂喜乱舞です。今までで一番クリスマスらしくないけれど、一番興奮したプレゼントでした。
いただいて嬉しかったこちらの2つは同じ方からの贈り物。常に相手の立場に立って考えられる優しい方で、私もそうなりたいといつも思っています。
おわりに
今年のクリスマスは、ゴミの少ないラッピングを選ぶとか、プラでないものを選ぶとかそういうことも取り入れたいと思っていました。しかしそこまでこだわれるほど時間も情報もなく、期限までにプレゼントを用意するだけで精一杯。
日本ではクリスマスプレゼントを贈り合うような職場ではなかったし、買い物も日本のようには行かず本当に疲弊しました。そもそも義理で行うようなクリスマスプレゼント文化はやめてしまいたいとも思うけれど、誘ってくれるだけ有難いのかなぁ。
こんな12月もオーストラリア生活の思い出の一つとなることでしょう。
お読みいただきありがとうございます!Happy Holidays!!