35歳の大人が初めての海外暮らしをどのようにサバイブしたのか、一年間を振り返りました。「TOEICやIELTSのスコアが上がりました」という話ではありません。英語コンプレックスが強く内気な私がどのように英語と向き合っているか、どなたかの勇気になれば幸いです。
- 海外で暮らす前の英語力
- 【渡豪~1か月目】 文法のやり直し
- 【2か月目~4か月目】 語学学校
- 【5か月目】 現地の会社でお仕事スタート
- 【6か月目~】 仕事をしながらサバイバル英語
- 【現在】 話すための勉強
- 結局、一年海外で暮らしたら英語が話せるようになるのか
海外で暮らす前の英語力
TOEICテストを受けたのは、もう10年も前。その時は500点くらいだったはずです。仕事で英語が必要な場面もあったため、英会話スクールに半年ほど通ったこともあります。ですが、とにかく「英語が話せない」という強いコンプレックスを持っていて、どれだけ勉強しても話せるようになるイメージができませんでした。
【渡豪~1か月目】 文法のやり直し
スーパーに行くのでさえビクビクして、「決して私に話しかけないで!」と思ってました。でも、せっかく海外で暮らすことになったのだから、ちゃんと勉強して英語と向き合うと決心して語学学校探しを始めたました。この本を読み終えたのがこの時期です。(カバーを外し失くしてしまいました)
「英語を話す」ことに対する感覚的な部分と、文法的な部分がうまく融合して説明されていて、「なるほど!」と腑に落ちる感じが何度もありました。日常会話の中でふと疑問に思った時、いつでも見返しています。いつまでも手元に置いておきたい一冊です。
【2か月目~4か月目】 語学学校
12週間、語学学校に通いました。シドニーの中心、タウンホール駅にあるILSCという学校です。(写真は学校ではなく、学校の向かいにあるタウンホールです)
最初のクラス分けテストの結果、Intermidiate1(中級)のクラスに入りました。文法とリスニングがなんとかできて中級クラスでスタートしましたが、会話ができずに毎日泣きべそ。この12週間は、文法や単語、会話表現を習うだけでなく、学校が終わったあと自分でどうやって英語を勉強していくかという手段や方法を学べたような気がします。
【5か月目】 現地の会社でお仕事スタート
英語の履歴書を書いて、面接に行って、仕事を始めました。日本での経験を見ていただき仕事を得られましたが、英語力だけでいうと会社の中で私が一番英語ができません。
スタッフの国籍は多種多様、様々なアクセントがあり、ほとんど何を言ってるのか理解できていなかったです。また、間違っていようと発言しなければならないので、私の英語はどんどんサバイバル化し、語学学校で丁寧に勉強したことが泡となっていくような感覚でした。仕事は今までの経験と空気を読む力でなんとか覚えました。
【6か月目~】 仕事をしながらサバイバル英語
世間話の苦痛
私の同僚達は、始業時間ぎりぎりか少し過ぎてるくらいに出社し、まずコーヒーを飲みながら世間話をします。上手に話せないから、その世間話に入らなければいけないのが本当に苦痛で、いわゆるコミュ障というものかと思いました。通勤中は歩きながらぶつぶつと、世間話タイムのための練習をしていました。
電話の恐怖
現在は色々なアクセントに慣れ、対面ならば言っていることはほぼ理解できますが、電話はいつまでも本当に恐怖です。電話をかけてきた相手も、私が出ると「あ。あいつだ…。」と恐怖を感じているはず…。
近頃は私が出るとすごくゆっくり話してくれて、本当に有難く、恥ずかしく、申し訳なく思ってます。分からない時は無理せず誰かに代わる、切る前にダブルチェックを怠らない、新入社員のように以上2点を徹底しています。
【現在】 話すための勉強
一年経ってもまだまだ、言いたいことが瞬時に言えず、自分の脳と口が全く英語仕様になっていません。話していても、変な箇所で言葉が突っかかることがよくあります。ブログなどで英語学習成功者の経験を読み、とにかく口に出すことに重きを置いた訓練を実践中です。
DUOを使った勉強
一日1セクションずつ、英文を読んで単語の意味を理解する→CD聞いて発音を確認→CDと一緒に何度も読む→一人で何度も読む→仕上げにシャドーイングという流れで勉強しています。毎日やれば45日で終わるはずでしたが、全セクション終わるまで3か月かかりました…。現在2週目に入り、1週目よりスピードアップしながら進めています。
単語帳なんて飽きてしまう、と思っていましたが、海外ドラマや映画などを見ているとDUOに出てくる単語がたくさんあり、やはりこの位の単語数は必須なのだと腹を括りました。これから何週も繰り返して、身につけていきたいです。
海外ドラマを使った勉強
ネットフリックスの「グッド・プレイス」というドラマを英語学習の教材にしています。同じチャプターを何度も何度も見ながら、ひたすらセリフを口に出して喋りまくります。
結局、一年海外で暮らしたら英語が話せるようになるのか
私の答えは「No」です。ある程度生活に困らない位にはなりましたが、私は自分が思い描いているペラペラとはほど遠い状態です。では、自分が思い描くペラペラとはどういう状態なのか考えてみました。私の目指すところの一つは「英語を話している時の自分に心地悪さを感じないこと」です。
「英語が話せない恥ずかしい私」と思っていることが、自分の学びを阻害してると分かっています。分かっていても、なかなか変われないんです。日本を出るまでは漠然と「英語を話せるようになりたい」と思うばかりで、一年海外で暮らしてやっと気づきました。
すぐに結果が出たり、正解のあることでないので、語学の習得はやっぱり苦しいですね。でも、道は果てしないと再認識し、今の私にできるのは、気楽に地道にコツコツ学ぶことだと思っています。