もうすぐアラフォー、段々物覚えも悪くなってきた私の英語学習経過報告です。
以前、海外ドラマ「グッド・プレイス」で英語のスピーキング練習をしているというお話をこちらに書きました。
スローペースながらも日々英語と向き合う中、ふと手に取った日本語の本。斎藤孝さんの「語彙力こそが教養である」です。
日本語の語彙力の本ですが、「私の英語勉強法きっとうまくいく!」と自信を持たせてくれたとても素敵な本でした。
私がしてきた学習法と「語彙力こそが教養である」に書いてあったこと
私は現在シドニー生活2年目に入りましたが、1年目にかなり苦しい思いをし、以前のブログで以下のような目標設定をしています。
私の英語を学ぶ原動力は、仕事で迷惑かけたくない、心地悪い思いをしたくない、悔しい思いをしたくない、ということだけです。今の私にはTOEICの点数もIELTSのスコアも必要ありません。ここで楽しく暮らしていくためにこの「居心地の悪さ」を乗り越えなければいけないのです。
抽象的ですが、一年間ずっと居心地が悪くて自信のなかった私は、この勉強を通じて「英語を話す時自分の気持ちが晴れた」なら、それがひとまず目標達成だと思っています。
すらすら言葉が出てこない、頭で考えすぎる、英語のリズムに慣れていないことが原因で上手く話せない事が分かっていたので、ひたすら音読・シャドーイングをして口と脳を慣らそうと試みていました。
そんな時に斎藤孝さんの本に書いてあった「音読の大切さ」が私に力を与えてくれたのです。日本語学習の本ですが、外国語に置き換えてもぴったり当てはまります。
本の前半では、「習うより慣れろ」の精神で、意味や内容を詳しく理解する前にとりあえず声に出して読む「素読」のすすめについて書かれています。(斎藤さんは身体を使って読むため「身読」と表現していらっしゃいました)
また、中盤では「大人の勉強法」として、
・言葉とシチュエーションをセットにして、ざっくりイメージ化する
・私たち大人が目指すべきは、ペーパーテストのように「正しい意味を説明できる」ことではなく「正しい文脈ですぐ使える」こと
引用 : 斎藤孝「語彙力こそが教養である」
という内容と具体的な学習の仕方。
終盤には、「登場人物や語り手になりきって音読すると身体に残る」という、海外ドラマ学習を全力応援してくださるかのような言葉が書かれていました。
この本を読んでから、音読・シャドーイング・セリフなりきり学習にますます力が入ったのです。語学学習でつまずいたり伸び悩んだりしている方には、強くおすすめしたいです。
英語学習を続ける今の気持ち
そして今、英語を話す時に私は果たして居心地の悪さやコンプレックス感はなくなったか?答えは、「これに関してはほぼ乗り越えた」と言えます。英語を話す怖さ、恥ずかしさ、心地悪さが、かなり軽減されました。
何が一番効果があったか、はっきりとは分かりません。
海外ドラマなりきり学習法の他にDUO3.0を使った学習もしています。コロナの影響で一時解雇となり、毎日勉強する時間を確保できていました。仕事を失ったので新しい仕事を見つけ、環境が変わりました。海外生活が一年過ぎたから、さすがに慣れたのかもしれません。(でも、暮らすだけでは決して英語は上達しません。断言できます。)
文法が完璧でなくても臆せず話すようになったり、なんとなく前よりすらすら言葉が出てくるようになったのは、ひたすら音読やシャドーイングを繰り返す「身読」のおかげではないかと思っています。
時々、海外ドラマのセリフが丸ごと出てきたり、仕事中に必死に口走った言葉が劇中で聞いた表現だったというような経験もするようになりました。
英語を話すイメージすら沸かない一年前に比べたら、私にとっては大した進歩です。そして「英語に自信がある」とはまだまだ言えませんが、「きちんと続けたら成果が出るんだ」と分かったことがこの数か月の何よりの実りでした。
その継続に力を添えてくれたこの「語彙力こそが教養である」はずっと手元に置いて置きたい大切な本です。
おわりに…
この本は5年前オーストラリアに留学に行く夫に、義父が渡した本のうちの1冊なんです。本嫌いの夫は未だに読んでいませんが、電子書籍が壊れ日本語の本が恋しい私が本棚から見つけたのがこの本でした。
海外留学に行く息子に「語彙力」の本を渡した義父の想い、私がしかと受け止めました。今後夫にも必ず読ませます。