ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

インディアンパシフィック号に乗ってオーストラリアを横断!【Day2】

シドニー発、インディアンパシフィック号でパースへ。2日めは南オーストラリア州に入りました。

 

⇩1日めの様子はこちら

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

【Day2 午前】ブロークンヒルの見学

1日めの夜はほとんど眠れぬまま過ごし、5時過ぎに起き上がってのそのそと身支度を始めました。まだニューサウスウェールズ州内でしたが、時差によって寝ている間に30分時間が戻っていました。(州都シドニーから約1160kmも離れているので、南西500kmに位置するアデレードとの結びつきが強く南オーストラリア時間を使用、とWikipediaより。)

 

朝早かったので、列車の中でお留守番の方もいました

 

6時半頃、ブロークンヒルに到着。ここはニューサウスウェールズ州西端のアウトバックにある都市で、かつては鉱物資源で栄えた場所です。今は観光や農業、文化活動の振興に力を入れています。

列車の外にはバスが数台待っていましたが、私たちが選んだのは駅周辺をひたすら徒歩でまわるコースです。そして案内役がドラァグクイーンシェリタさん。ブロークンヒルは「Broken Heel」というドラァグクイーンのショーでも有名な街なのだそう。

 

 

気温6度の寒さの中、バスのグループをちょっとうらやましく思いながら歩き始めます。歩きに遅れるとシェリタさんがすかさず笛を吹いて「Guys! Keep up!」と野太い声を出すので、一生懸命前方をキープしました。ユーモアたっぷりのシェリタさんの解説を聞きながら、かつて使用していた鉱業の機械、列車博物館、ブロークン・ヒル生まれの芸術家プロ・ハート氏の屋外作品などを見て回る約1時間の散策。列車生活での運動不足解消にもなりそうです。

 

 

早朝からばっちりヘアメイクで案内をしてくださったシェリタさんをはじめ、モーニングティーを用意して出迎えてくださった街の方々に感謝の気持ちでいっぱいでした。アウトバックの中なので、インディアンパシフィック号だからこそ立ち寄ることのできた場所だったと思います。

 

 

列車に戻るとそのまま朝食を食べるよう促されました。散策中にもコーヒーやペストリーなどいただいたけれど、レストランでの朝ごはんはまた別物。その後は部屋に戻り、片付けられていたベットを自分で引き出して前夜の睡眠不足を補うことにしました。

3時間ほどウトウトしたりボーっとしたりしているうちに、もうお昼ごはんの時間がやってきます。お腹は空いていませんが、時間割通りに食堂車へ。

 

 

ランチのあとはまた部屋に戻り、ベットの上で読書、日記、ウトウト。14時頃に一度停車し、バロッサヴァレー組が遠足に出かけていきました。その後15時過ぎにアデレード駅(クルーズトレインのためにある特別なホームのようだった)に到着し、バスに乗り換えてマクラーレンベールへ向かいました。

 

 

【Day2 午後】マクラーレンベールのワイナリーへ

 

マクラーレンベールは、半年前に南オーストラリア州ワイン旅で訪れた場所です。あまりに素敵な街で「オーストラリアで次に住むなら絶対にここ!」と思いました。そんなマクラーレンベールに再訪できることが本当に本当に嬉しかった!!収穫を終えて紅葉した美しいブドウ畑が見られました。

 

 

ワイナリー「コリオール」では、自家製のチーズ&オリーブと共に6種類のワインを試飲しました。イタリア系品種のパイオニアと言われるコリオールなので、行く前からフィアーノとネロ・ダヴォラに狙いを定めていたのですが、残念ながらセラードアでも既に完売。試飲して美味しかったサンジョヴェーゼと、どんな感じかしらと聞いたら「OMG! It's incredible! Great choice!!」とのことだったグルナッシュを買って帰りました。

 

かわいらしいお庭とあたたかい雰囲気のレストラン&セラードア

 

その後ワイナリーを出発し、Star of Greeceという海沿いのレストランに到着。夏季ならば素晴らしいオーシャンビューを見ながらの夕食となったようですが、真っ暗で何も見えなかったので潮の香りだけ楽しみました。ここのレストランは地元でも有名店のようで、お料理がすっごく美味しかったです!そして、ワイン(フィアーノとグルナッシュ)をどんどん注いでくれます。

3種類の前菜はシェアスタイル。10人ほどの長テーブルでの食事中、食べきれなかったプレートが「あの若い男の子へ」と夫のもとへと運ばれてきました。インディアンパシフィック号では35歳でも若い男の子になれます。

 

 

そして徐々に、苦手意識の強かった英語でのソーシャルタイムに必勝法を見つけ出しました。それは、相手への質問を紡いでいくこと。クルーズトレイン旅をするくらいなので、皆さんお話好きで旅好きです。旅の思い出を聞いてみれば、尽きることのない楽しいお話をたくさん聞かせてもらえました。

その夜も、オーストラリア縦断列車ザ・ガンのお話(どちらも経験した人はインディアンパシフィックよりもザ・ガンの方が良いと口を揃えて言うんですよね。)南アフリカで自分が檻に入りダイビングをして鮫に会ったお話、ベトナムラッシュアワーに自転車に乗って大興奮だったお話など、それぞれの旅の話題で盛り上がりました。

 

夏季の夕暮れ時はかなりの絶景のはず

 

マクラーレンベールからインディアンパシフィック号に戻ったのが22時頃。ここでパース時間に設定するように言われ、なんと1.5時間も時間が戻りました。出発前、移動中の時差ってどうするんだろうと思っていたのですが、「列車内時間」のようなものが存在している感覚でした。本当はまだしばらく南オーストラリア州だけれど、みんなで一斉に時計を巻き戻してその時間で行動しよう、という感じでしょうか。

ボーナスタイム!20時半に戻ったのでラウンジに向かいます。やはりお酒好きは考えることは同じで、ラウンジはかなり混みあっていました。

 

駅のロビーには車内より大きなお土産屋さんがありました

 

ワインはたくさん飲んだので、どなたかが飲んでいたベイリーズを注文。気が付くとそこにいた女性陣はほとんどがベイリーズを飲んでいました。そんなことに笑ったり、それぞれのアデレード観光のお話をし合ったり、明るく和やかな時間でした。

1日めは「思ったより揺れが強くて眠れない…」と思っていたのに、2日めには身体が慣れてその揺れや車輪の鳴る音、窓のきしむ音まで心地よく思えてくるから不思議。この日は朝までぐっすり眠りました。

 

どうせ誰も見てないからブラインド開けたまま寝ます

 

Day3につづく…

 

昼間のラウンジはひっそり