オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のオレンジへ、2泊3日のワイン旅に行きました。
宿泊先は、旅中に9軒のワイナリー訪問したうちの一つナッシュデール・レーンのグランピングキャビンです。必ずまた行きたい!と思うような素晴らしい滞在だったので、たくさんの写真と共に記録しておこうと思います。
グランピングキャビンはオレンジ駅から車で15分ほど、ナッシュデール・レーンのセラードアすぐ横にあります。広い敷地内にたった2棟だけ建つキャビンは、プライベート感もばっちり。
ワイナリーオーナーでもあるタンヤさん&ニックさんというご夫婦がairbnbで運営をしています。チェックイン日にはタンヤさんが牛乳を届けながら様子を見に来てくれました。明るくシャキシャキとした素敵な女性です。
目の前はピノ・グリ、横はシラーズとブドウ畑に囲まれています。そしてもう一歩先はたくさんの羊が暮らす草原です。
緑の丘が果てしなく続き地平線が視界いっぱいに広がる景色を見て、夫は「赤い飛行艇が飛んできそう!」と興奮していました。海ないけどな!
キャビンの造りはかなり頑丈で高級なテントという感じ。室内にいても周囲の自然の音がよく聞こえます。鳥や羊の鳴き声、周りの草木がテントに当たる音、ゴーゴーと吹く風の音。
私は今までテントに泊まった経験がなく、夜寝る時に外をすぐ近くに感じて不思議な気分でした。
テントとはいえ、ベットはフカフカ、シャワー・トイレ完備、キッチンにも大抵のものが揃っていて快適です。
朝食用にコーヒー・紅茶とシリアル・ミルクも用意されています。
しかし気候によっては虫が入ってしまう、水が豊富でないためいつも以上に水の使い方に注意しなければいけない、テレビもWi-Fiもないというような不便な点もあります。
でもそんな不便すら楽しめるような、ここでしか味わえない体験がたくさんできました。
夜ごはんはサンセットとブドウ畑を眺めながら、ベランダでバーベキュー。
見るテレビも出かける所もないので、ワイン片手に好きなものを焼きゆっくりとディナータイムを楽しみました。
ハリスファームで奮発して買ったwagyuも美味しかったですが、焼きとうもろこし、じゃがバター、焼き芋、焼き椎茸が最高です。醤油は家から持参。
お湯が出なくなったらどうしようと心配してお風呂はかなり素早く済ませ、夜は暖かく着込んで星空鑑賞。息をのむほど美しい星空を見て、星ってこんなにあったのかと馬鹿なことを思いました。
まさに星が落ちてきそうで手が届きそう。私の語彙力では到底伝えきれないほど美しかったです。
翌朝は普段夜型な私も喜んで早起きをし、部屋着のまま外へ飛び出して羊にご挨拶に行きました。そのままコーヒーを入れてパンを焼いて外で朝食。
時々目の前を野ウサギが駆けていきます。なんて美しい一日の始まりでしょう。そしてその一日がワイン尽くしですからたまりません。
手付かずの大自然の中に滞在できるグランピング、どんな高級ホテルに泊まるよりも強く心に残るんじゃないかと思っています。
時間とお金が許すなら一週間くらい滞在し、このキャビンで昼寝と散歩と読書を繰り返す一日を過ごしたいです。
オレンジ旅行の際には心からおすすめしたい宿です!
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