ひつじさんぽ

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プラスチックフリージュライにチャレンジしてみる オーストラリアで脱プラ生活への第一歩!

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7月に入り、シドニーから新たなチャレンジを始めました。脱プラスチック生活を心がけること。きっかけは「プラスチックフリージュライ」という言葉を知ったことです。

 

 

プラスチックフリージュライとは?

2011年に西オーストラリアで始まったエコ活動。7月の一か月間「使い捨てプラスチック製品の使用を減らそう」という運動です。

私もあるきっかけから賛同し、日々のほんの少しの工夫から初めてみようとPlastic Free July – Be Part of the Solutionのサイトから意思表示の登録をしました。

 

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なぜプラスチックフリージュライに参加してみようと思ったのか?

4月から始めたブログやTwitter関連で仲良くなった方のおかげで、この活動を知ることができました。

昨今の、頻繁に起こる日本の災害、オーストラリアでの森林火災問題、そして今回の新型コロナウイルス。私はオーストラリアに暮らし始めてから特に、「ここ最近の色々は、このままでは地球が壊れてしまうという自然界からのお告げなのではないか」と恐怖を感じ始めています。

科学的根拠など一切ありませんが「何かしなければいけない」という漠然とした想いがありました。その気持ちを行動に表す第一歩としてプラスチックフリージュライの活動を始めてみます。 

 

そもそもプラスチックは何が問題なのか?

私のチャレンジはこの問題を理解することから始めました。以下、私が疑問に思っていたことを1からわかる!プラスチックごみ問題(1)|NHK就活応援ニュースゼミというページがとても分かりやすく教えてくれました。自分の情報整理のためにも、重要部分を抜き出して書いていきます。

 

◆一番の問題「海洋プラスチック」とは?

世界では年間約800万トン(スカイツリー222基分!)ものプラスチックごみが海へ。2050年には、海にいる魚すべての重量よりプラスチックの方が重くなると言われていてる。

波の力や紫外線の影響などで細かく砕けて5ミリ以下になったものが「マイクロプラスチック」と呼ばれ、世界中の海に存在。環境中で自然に分解されることはなくて、半永久的にたまり続ける可能性がある。

マイクロプラスチックは近年、魚の生物の体内から大量に見つかり、食物連鎖を通じて私たちの体内への蓄積が懸念されている。特に海に浮かぶマイクロプラスチックは、海水中の有害物質が吸着しやすい性質があることがわかっていて、それが濃縮されていくと人体にも恐らく有害。

仮に将来、人体に深刻な害があるとわかったとしても、体の中に入ってしまったものはもう取り除けない。海に広がったマイクロプラスチックを後から回収することはほぼ不可能。ウミガメの鼻にストローが詰まってしまったり、クジラの胃の中から80枚あまりのプラスチック製の袋が見つかったり、海の生物への直接的な被害も。

 

◆そもそも海洋プラスチックはどこから来ているのか?

一例は、街中にポイ捨てされたゴミが雨と一緒に側溝に流れ込み、川に流れてやがて海へ。屋外のプラスチック屋根やビニールシートが劣化してマイクロプラスチックになって海に流れ込んでいたり、漁網などの漁業関係のプラスチックも。

 

◆プラスチックは本当に有害?

プラスチックが大量生産されるようになったのは、実はこの半世紀。急激に生産と消費が増えたので、環境中に出たり、体内に蓄積した場合にどうなるのかは、実はまだきちんと検証されていない。

プラスチックの利点は、軽くて変質しにくく、原料が石油で簡単に量産できて安いこと。でも化石燃料を大量消費し、処分するときも燃やすと石油を燃やしていることになるので地球温暖化が進む。

被害がまだ直接出ていない環境問題に手をつけるというのは本当に難しく、地球温暖化対策がずっと進んでこなかったというのも同じ理由。まだ目に見える被害を私たちは受けていないのに、企業や国家レベルで対策を打てるかというと難しい面がある。

 

◆リサイクルはできないのか?

再生を繰り返すと品質が劣化するため再利用は難しい。もともとリサイクルを前提に開発された物質ではない。

ただ、リサイクルのためにプラ容器などをきれいに洗って出すことも大切。洗浄するコストがかかりすぎて、リサイクルにまわせなくなってしまうことも。

 

◆プラスチックはダメで紙や木はいいのか?

数十年前は、紙の使用を減らさないと東南アジアの熱帯雨林の伐採が進むという問題があった。その後、紙と木材については世界的に対策が進んで、今は紙を作るための森林の多くは、製紙メーカーなどが植林していて、国際的に循環利用する仕組みができている。

何がエコなのかというのは時代とともに変わっていく。また、モノの値段はライフサイクル全体で考え、処分費用まできちんと内部化しておくべきという考え方が出てきている。

 

◆プラスチック問題の今後は?

製紙業が森林伐採の問題に向き合ってきたように、いずれはプラスチックもどうにかして問題を乗り越える知恵が出てくる。今のペットボトルが流通してる間はリデュースを進め、その間に革新的な新素材を生み出したい。

 

[参考]

1からわかる!プラスチックごみ問題(1)|NHK就活応援ニュースゼミ

1からわかる!プラスチックごみ問題(2)|NHK就活応援ニュースゼミ

 

 

 

一日目にしてプラスチックに圧倒された

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日頃から下記のことを自然にしています。

  • 物を少なく暮らす(たくさんの物を管理するのが面倒)
  • エコバック率は90%(スーパーの有料袋買いたくないから)
  • 日常的にマイボトル(ペットボトル飲料高いから買いたくない)

ズボラとケチな性格から「意外とできてるかも」とも思いました。しかし、プラスチックフリーを意識して一日目から、身の回りのプラスチック製品の多さに圧倒されました。

プラスチックは軽い・安い・落としても割れにくいと便利なことがたくさんあります。だから今まで手に取って購入し、既にたくさん持っています。炊いたご飯保存用タッパー、食べかけのお菓子を止めるパッチン、勉強用クリアファイル、大好きなヨーグルトのパッケージ、お気に入りの日本製歯ブラシ、あれもこれも…。

プラスチックフリージュライは使い捨てのアイテムを減らす運動ではありますが、私はいずれ劣化したプラスチック製品を捨てる日がくるのだと思い、頭を悩ませました。

それから、私の生活スタイルで毎度マーケットに行くことは難しく、スーパーのトレーに入ったお肉やお魚などの食料品を買わないわけにはいきません。完全にプラスチックフリーの生活は無理です。

なので、改めて私は一か月の目標を決めました。

  • 包装容器以外の新たなプラスチック用品をできる限り購入せず、持っているものを大事に使う(買い物中は必ず意識を向ける)
  • マイバック率を100%にする(野菜売場のビニール袋を取らない・スーパー以外の買い物も袋を断る)
  • 私が学んだことを家族(夫)に共有し協力してもらう

まず一か月できたら、今後も続けていきます。

 

矛盾する私の生活…でもできることはやってみる

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私はエコでないことも大好きです。ペーパーレス化と言われても紙の書籍は手放せず、ノートとペンがないと勉強もはかどりません。地産地消にはほど遠い、世界各国のワインを飲む楽しみは今後も止められません。

どうしても矛盾はあるけれど、それでもなんとか自分にできることを、と思っている時に知った今回の活動。プラスチックに変わる新素材を発明することも、海に流れ出るプラスチックを集めることもできない自分がやれるのは、賛同すること・意識すること・行動することではないかと思っています。

今年「プラスチックフリージュライ」を知ることができ、本当に良かったです。

 

私に始めの一歩を踏み出させてくれた素敵なブログや動画

今すぐできることを提案してくださったさわ田さん。

買い物中に「世界中のビニール減らしてるんです」カッコイイ!!

officeanryu.com

 

プラスチックフリージュライについてとても分かりやすく説明してくださったけんぱこさん。

普段からエコな生活をされていてとても勉強になります。


【プラスチックフリー・ジュライ】7月から始まる世界規模のエコ活動。どんな活動?一緒に参加してみませんか?What is the Plastic free July?

 

まずは一か月、やってみます。お読みいただきありがとうございます。