少し前のことになりますが、ICC Sydney(シドニー国際会議場)で行われたGood Food & Wine Showに行きました。そこで20ドルのコスパ抜群なシラーズを発見!家で飲んでもやっぱり美味しかったです。
Good Food & Wine Showについて
シドニー、メルボルン、パース、ブリスベンで行われる美食家&呑んべぇ(私は後者)のための展示会。一人33ドルの入場料と試飲をするワイングラス代8ドルを支払うと、丸一日ワインが楽しめる最高の場所でした。
「フードアンドワインショー」という名前ですが、「ワイン・スピリッツアンドフードショー」とでも言った方が良さそうなほどアルコール類が豊富。ワインコーナーは、クレアヴァレー、バロッサヴァレー、マクラーレンベール、マーガレットリバーと産地ごとに分かれています。また、「オーストラリアにジンメーカーってこんなにいるの?」というほどジンのブースがたくさんあったのが驚きでした。試飲をして気に入ったものはその場で購入できます。
そしてワイン好きにはたまらないのが、リーデル社主催のワインセミナーです。生産者やテイスターのお話を聞きながら、4~5種類のワインを楽しめる講座が一日に6件も!テーマも様々でとても興味深かったです。セミナーを受講し、待ち時間は他のブースでテイスティング&お気に入りワイン探しをし、また時間になったらセミナー会場に戻る、と過ごせば入場料の33ドルなんて安いものじゃないでしょうか。
またこのフードショーには「Wine Lovers Ticket」なるものが存在します。この限定チケットを手にできた人は小さなテイスティンググラスではなく、大きなリーデルのグラスと黒いトートバックを肩にかけてワインラヴァーのオーラを発していました。私が見たときには既に完売だったので、当日とても羨ましかったです。
ワイングラス片手にふらふら歩く中、マクラーレンベールエリアで美味しいシラーズを見つけました。
Bellevue Estate Shiraz 2020
陽気なおじさんの掛け声につられて立ち寄ったブースで、シラーズを注いでもらいました。マクラーレンベールのベルビューエステート。なんとこのシラーズ一種類だけを造っているマイクロワイナリーです。
青みがかった濃いルビー色をした若いワインで、飲む前はドロッとシラーズかと思いました。ところがどっこい素晴らしいバランスタイプで、果実味くっきり、酸もあって、渋みやわらかめ、そして20ドル!という私が毎日ワインにしたい条件にぴったり。14.5%とアルコールが高いのが少し気になりますが、食中でも食後でも飽きずに楽しめます。
会場でワインを販売していたのがコーリーさんというワインメーカー兼ブドウ栽培家の方でした。畑仕事もワイン醸造も、家族(小さなお孫さん含む)に手伝ってもらいながら自分で行っているそうです。「シラーズの他に作る予定はないんですか?」と質問してみたら「No」と即答。年季の入ったバスケットプレスで丁寧にワインを造り続ける素敵なワイナリーでした。
その後会場では、日本酒を飲んでみたり(すごく盛り上がっていて嬉しかった!)、
酔ってきたからノンアルコールカクテルを飲んでみたり(気になっていたノンアルコールスピリッツ、かなり本格的な味で美味しい!!)、
お腹が空いてパスタを食べたりしながらゆっくり楽しみました。
ワインが好きな方、ジンが好きな方に特におすすめのイベントです。ぜひ来年、行ってみてください!