先日、シドニーのタロンガ動物園に行きました。初めて訪れた動物園は本当に素晴らしく、可愛い動物たちを愛でながら素敵な休日を過ごすことができました。
あまりに感動したので動物園に少しでも寄付をしたいなぁという気持ちになっていたところ、帰り際のトイレの個室で「Become a Taronga Zoo Parent」という貼り紙を見つけました。何やら動物をadopt＝養子にできる!?のだとか。家に帰って早速調べてみたところユニークな寄付制度であることが分かったので、それを通して寄付をすることにしました。
動物の里親になり、タロンガ動物園の動物たちの親になる
と、日本語で書くと大変仰々しいのですが、タロンガ動物園のこの制度を通して寄付をすることで、世界中の絶滅危惧種に関する研究と教育プログラムの活動に資金を提供し、野生動物とその生息地の保全、繁殖を支援をすることができます。
まずは、カモノハシ、コアラ、ビルビー、スマトラタイガー、アジアゾウ、タスマニアンデビル、レッサーパンダ、ミーアキャットの中から自分が支援したい動物を選びます。私たちは森林火災の被害が特に大きかったコアラに寄付をすることにしました。
寄付金は48ドル～1000ドルまで、5種類のコースが用意されています。私たちは動物園に25ドルオフになるバウチャーを使い半額以下で入園できたので、まずはその分をお返ししようと思い48ドルのコースで寄付をすることに決めました。
どのコースにも、
- ウェルカムレター
- 個別養子縁組証明書
- 選んだ動物のファクトシート
- 養子縁組した動物の最新情報とタロンガの月刊ニュースレターメール
が基本パッケージとなっており、あとは金額に応じてフォトフレーム入りの動物の写真やステッカー、名誉会員として登録される権利がついてくるそうです。E-doptionという48ドルのコースは、基本パッケージのウェルカムレター、個別養子縁組証明書、動物のファクトシートがメールで送付され完結となりました。
さらにこちら、どなたかへの贈り物にもできるそうです。動物愛好家のあの人へ、「あなたへのプレゼントとして野生動物への支援をすることにしました」と名前入りの証明書を渡すなんて粋だと思いませんか？
そして届いた個別養子縁組証明書＝Adoption Certificateがこちらです。
こんなにかわいい証明書、とても嬉しかったです。
動物園のコアラたちはのんびりお昼寝中でしたが、森林火災と戦ったコアラたち、また動物を前線でサポートする方々には応援の気持ちでいっぱいです。微々たる金額だけれども、何かの役に立てば幸いです。
タロンガ動物園のパンフレットには、「私たちは利益のために働くのではなく野生動物のために働いています。」というようなメッセージが書かれていました。動物園というのは、自然保護や野生動物保全へ興味をもってもらうきっかけの場所であって、その先は全てワイルドライフに繋がっているという意味だと思います。
実際に動物園では、アシカショーの中でサスティナブルフィッシュを選ぼうというお話があったり、ペンギンエリアにはこのようなメッセージもありました。
また、バードショーの後には絶滅危惧種の鳥類を救うための寄付が呼びかけられ、親からクレジットカードを借りた子どもたちが飼育係のお姉さんとお話しながら数ドルの寄付をしていた姿も印象的でした。
私たちにできることは、考えて行動を続けることだと思っています。今回一度に限らず、定期的に継続的に何かをしていけたらいいなと考えています。
