シドニーで初めてのホリデーはタスマニアに行くはずでしたが、COVID-19の影響でキャンセルに。訪問予定だったタスマニアのワイナリーの赤ワインを飲みました。おうち飲みにしては予算オーバーですが、旅行できなかったし良しとします。
42 Degrees South 2019 Pinot Noir
産地 | タスマニア州 |
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品種 | ピノ・ノワール |
生産年 | 2019 |
タイプ | 軽やかで繊細 |
価格 | 27AUD |
グラスに注いですぐに、いちごキャンディーのような濃い香りが漂います。その後からスパイシーな香りが軽くふわり。香りの通りにイチゴやチェリーのようなたっぷりとした果実味、樽からくる香ばしさ、少し強めのタンニンとアルコール感。モダンな味わいのピノ・ノワールでした。
このワインを飲むのは2度目。夫が大学院を修了し、卒業式出席のために義理両親とオーストラリアに来た時、久しぶりに皆で囲んだ食卓で飲んだのがこのワインでした。その時、外食せずにキッチン付きのホテルでミートパイ・エビの入ったサラダ・ローストチキンなどを用意して食べたらワインとすごく合っていたこと、みんなが一口飲んでおいしいと言って顔を見合わせたことなどを思い出しました。
そんなことを考えていたら突然夫が、「なんか思い出すんだよね~」と。彼は10年前の就職活動中、企業研究も兼ねてある高級ホテルでランチをしましたが、その時は学生でお金もなく一番安いコースを頼んだそう。前菜としてやってきた生ハムのサラダを食べたら、どうしても赤ワインが欲しくなり注文してしまったそうです。一口飲んで「あぁ、ワインって美味しい!!」と感じた時の気持ちが蘇ったとのこと。
このピノ・ノワールは、そんなワインの純粋な美味しさを改めて感じさせてくれるような気がしました。
タスマニアのワインについて
タスマニアはオーストラリア本島の南に位置する島です。冷涼な気候で育てられるピノ・ノワールやシャルドネのワイン、またスパークリングワインが人気が高いです。
私の愛読書によるとタスマニアはオーストラリア国内でも新開拓のワイン産地で、生産量は国内の0.5%程。生産量は一番少ないけれど、オーストラリア産高額ワインの10%を占めているそうです。
たしかに、タスマニアのワインを買うときはちょっと特別かお手土産の時。そしてみんなが「タスマニアじゃん!」って喜びます。
フロッグモアクリークワイナリー Frogmore Creek について
[公式HP] https://frogmorecreek.com.au/
今回飲んだワインは、フロッグモアクリークワイナリーで造られる42ディグリーズサウスというシリーズです。ワイナリーは1997年に設立され、恵まれた気候・立地の下、自然農法によりブドウを育てています。
タスマニアの州都ホバートから車で30分程のところにあり、レストラン併設、結婚式もできる大きなワイナリーのようです。そこが南緯42度、ワインの名前となっています。
南緯42度で造られるウォッカを発見
南緯42度について調べていると、興味深いものを発見しました。ニュージーランドのウェリントン北部、南緯42度にある工場で42belowという名のウォッカやジンを作っています。[公式ウェブサイト] 42below
1990年代後半にオーナーが自宅のガレージで蒸留を始め、イギリスやアメリカでの人気を得て大成功となった、NZ唯一の夢のあるウォッカ。アルコール度数も42度。そしてオーストラリアのボトルショップダン・マーフィーでは会員価格42ドルで販売されていました。
約20年前の同じ頃、緯度の同じ別の国でワインとウォッカが造られ、どちらにも名前に42の文字。面白いなぁ。
最後はウォッカの話になってしまいました。お読みいただきありがとうございます。
⇩日本で飲めるタスマニアワインはこちら
他国への輸出はタスマニアワイン全体の10%以下だそうですが、日本にも輸出されています。
タスマニアで初めて瓶内二次発酵で造られたスパークリングワイン。しっかりコクのある味わいです。オーストラリアでは「ヤンズ」って言う人もいます。
お手頃価格で美味しいタスマニア ピノ・ノワールです。軽やかでチャーミング。