11月最後の週末、シドニーは40度超えの熱波に襲われました。
スーパーマーケットで体温を下げてくれそうな野菜や果物を購入後、身体の内から湧き出るスパークリングワイン欲を満たすためにワインショップへ。
今年何度目かのお気に入りミニボトルプロセッコを禁断のパック買いしてしまいました。
よく冷房の効いたワインショップで、この4本ケースをルンルンと運ぶ時の高揚感だけで夏バテが少し改善されます。
De Bortoli Prosecco
このスパークリングワインの生産者は、オーストラリア巨大ワインメーカーのひとつ、デ ボルトリ。
ヴィクトリア州を中心になんと60種ものワインを製造しています。
ここのロゼは私のお気に入りですし、ラインナップを見ていると、あら!あなたもここの出身だったのね、というワインがちらほら。
ハズレなし、定番品、そんな感覚でスイスイと飲めるタイプが多いかなと思います。高級ラインは飲んだことないので参考までに。
3代に渡る家族経営で、北イタリアから移民としてやって来た先代が始めたワイナリー。
デ ボルトリについてはこちらの甘口ワインを飲んだ時に生い立ちをまとめました。
ワインの産地キングヴァレーは、Australia's home of Italian wine stylesとしてイタリア系品種がたくさん育てられている場所です。
特にサンジョヴェーゼとプロセッコがこの産地のフラッグシップ品種。
質の向上のためサンジョベーゼ・プロジェクトという研究を行ったり、プロセッコ・ロードと称しキングヴァレーのプロセッコを通じての様々な体験を提供したり、あぁ…とりあえず行ってみたい!と見だしたら止まらないウェブサイトはこちらです。
www.winesofthekingvalley.com.au
飲んでみた印象は、実にシンプルでした。
フレッシュ&フルーティーな、イージードリンクスタイル。
口いっぱいに広がるりんご果汁のようなみずみずしさと、ライムのようなほろ苦さ、とにかく果実感にあふれたワイン。
フタをひねって瓶のままゴクリと飲むとなぜか少し人工的な味わいを感じ、ファストフードならぬファストワインと名付けたくなるような背徳感がまた好きです。
少し甘いと感じる人もいるであろうこの味わいは、ほんのグラス2杯弱のこのサイズ感がちょうどいいようにも思います。残糖分は16g/ℓでした。
シャルマ方式という大きなタンクで造られた泡は「ビーズと呼ばれるほどきめ細やか」という説明もありますが、わりと元気いっぱいなので持続性はあまり期待できないかもしれません。
翌日に惰性で飲むスパークリングワインが好きでない私にはこのミニボトルは嬉しいです。
フルボトルが18ドルなのでミニボトルの6ドルは少し割高だけれど、使い勝手はとても良いはず。
少しだけでも飲まずにいられない時の200ml一本勝負。
ランチタイムやおやつタイムに。
お風呂上がりに腰に手を当てて飲む用に。
本格的に一本開ける前のアペリティフに。
夏の間は無くなったら買い足して冷蔵庫にストックするだろうなぁと思います。
話が少し逸れますが、数年前百貨店のお酒売場で働いていた時、毎年お歳暮の時期にシャンパーニュのミニボトルを1ケース(24本)注文される紳士がいらっしゃました。
シャンパーニュ好きな先方に贈る品で、届いたケースにそのまま熨斗を付けて発送してほしいとの指示。
梱包作業をしながらなんて粋なことをするのだろうと感心し、いつかどこかで真似したい、もしくは誰か私に贈ってと思っていました。
開けたてのシャンパーニュ×24日間は私の夢。
今回はシャンパーニュではないけれどそんな出来事を思い出しながらこのプロセッコを飲み、いつでも開けたての爽快感を得られるこのミニボトルはやっぱり賢い、と改めて思いました。
このプロセッコ、ソーダと混ぜてアペリティフにもバッチリだとのこと。
4本パック2本目のボトルは、夏の訪れと同時に我が家の冷蔵庫に仲間入りしたアペロールを使ってカクテルを作ります。
⇩デ ボルトリのロゼもおいしいよ!