ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

シドニーでできた飲み友達とのワイン会!ダオサ、ペンフォールズ、トルブレック、マクギガンを飲んだ夜

シドニーで暮らして3年が過ぎ、「友達いない」が口癖だった私にも美味しいワインを嗜むお仲間ができました。飲み友達と呼ぶには失礼になりそうな先輩方で、我が家とは金銭感覚もゼロ一桁は違うであろうという上流階級の方々なのですが、どういうわけか仲良くしていただいて大変嬉しく思っています。同じメンバーで3回目となる今回は、ワインを持ち寄った後に食材の買い出しから始まりました。

 

Fourth Villageへの買い出し

ワイン会1回目と2回目は皆が持ち寄りすぎて食べ物を余らせてしまった経験から、今回はワインだけを持ち込み、その内容を見て買い出しに行こうという段取りになりました。午前11時、いつも場所を提供してくださる方のお家に集合。こちらのお宅は、ワイン会を開くたびに持ち込んだワイングラスやデキャンターでキッチンを侵食され、イベントスペース化しています。

4人で車に乗り込み、高級住宅街モスマンにあるフォース・ヴィレッジというおしゃれ食材屋さんに向かいました。ここは日本でいう成城石井やカルディをもっと大きく外国風にした感じで、ディーン&デルーカよりもごちゃっと感のあるお店。膨大な種類のチーズや生ハム、お惣菜など、ワイン飲みにはたまらないセレクトなのです。

 

いいにおい、のチーズ庫です。

 

「迷ったらカゴに入れる」という合言葉のもと、あれこれカゴに詰め込んでお会計をしたら、食品だけなのに200ドル越え!いわゆる「宅飲み前の買い出し」だったわけですが、大学生の頃はポテチと柿ピー&缶チューハイだったのに、今ではブリアサヴァランとローストビーフが買えちゃうんだから大人って最高です。(とか言ってちゃっかりごちそうになった。)

 

www.fourthvillage.com.au

 

私の持ち込みスパークリングワイン「DAOSA Blanc de Blancs 2017」を飲む

ワインは毎度ひとり一本持ち込みます。今回は、DAOSA(ダオサ)という南オーストラリア州のスパークリングワインを持ち込みました。私が大ファンである売れっ子ワインブロガーのヒマワインさんが大絶賛していたスパークリングワインで、どうしても飲んでみたかったのです。

 

⇩DAOSAについてはヒマワインさんのブログにかなり詳しい解説があります。虎ノ門で行われた南オーストラリアワインの試飲会に行かれた時のレポートで、なじみの深いワインがたくさん出てきた私的神回。

himawine.hatenablog.com

 

大好きなボランジェがオーストラリアで造るボランジェより高いスパークリングワインということもあり、ものすごい期待の中で抜栓。第一声は、「わっ!!」でした。めちゃくちゃ美味しい!!泡は柔らかく溶け込み、鼻から抜ける香りが濃くて芳しく、味わいは蜜りんごみたいな濃厚さと綺麗な酸もしっかりあって、「えっ?これオーストラリアのスパークリング?」と皆で顔を見合わせました。私は何も知らずに飲んだら「シャンパーニュ」という自信があります。

悲しいことに最初の1本は4人で飲むとものの数分でなくなってしまいます。必ずまた買って飲むと決めたほど心に残る美味しさでした。

 

オーストラリア最高峰の泡

ちょっと高級だけど美味しいから飲んでみて~!

 

カベルネのグランジ「Penfolds BIN707」をいただく

今回の目玉ワインです。私たちが帰国目前ということもあり、なんと2001年のBIN707を飲ませていただくことになりました。ペンフォールズが造るカベルネの最高峰で、しかも20年熟成。価格は普段飲んでるワインの25倍!

とんでもない体験をしました。香りをとって口に含んだ瞬間に、豪華絢爛なペルシャ絨毯(鮮やかな赤色)が浮かびました。同時に「あ、これ神の雫で誰か言ってたな」と気づいたのですが、エキゾチックな香水のような香りといい、少し曇ったスモーキーな香りといい、たしかな神の雫体験をするほど鮮烈な印象です。(後に調べたら、遠峯一青がシャトー・パプ・クレマン1986年を飲んだ時に出てきたみたいなので、ちょっとニュアンスは違うかな。)

爆発的な香りが落ち着くと今度はドライフルーツのように凝縮された果実味がはっきりと出てきて、余韻がものすごく長い!まだまだ熟成する感はありましたが、私はこのタイミングがすごく好きでした。とんでもなく美味しすぎてチビチビ飲みました。

 

幸せの極み、ありがとうございます。

 

そのあとはリラックスした気持ちで、同じく我が家が持ち込んだトルブレックのグルナッシュを飲みました。バロッサの単一畑ヒルサイドで造られたグルナッシュで、ジューシーで明るいワインでした。チーズや生ハム、おしゃれ惣菜をつまみながら酔っぱらう最高の時間。

そして、いつも場所を提供してくださる方のお部屋にはワインセラーとワインだけ入った冷蔵庫が一台ずつあり、飲むワインが足りなくなったらそこからなんでも飲んでいいという夢のような空間なんです。私は毎度セラーの前に正座してワインを物色します。その中から「あ、マクギガンの一番いいやつ。」と取り出したこってり濃い旨シラーズをいただき、その日のワイン会は終了しました。

 

さすが高級ワイン、珍しくすべてコルク。

 

この定例ワイン会は、私のオーストラリア生活後半においてかなり大きなイベントでした。語らいながらワインを飲める楽しみはもちろん、シドニーでなければ、そしてワインという繋がりがなければ出会えなかったのではと思うような素敵な方々とご一緒でき、本当に嬉しく感謝しています。今回で最終回かとは思いますが、帰国前にもう一度お誘いが来ることを待っている図々しい私です。