ひつじさんぽ

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オーストラリアのローカルジョブで知った10のこと【私の海外お仕事体験記】

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2019年5月からシドニーに暮らしています。

渡豪4か月目、ホスピタリティ業界のローカルジョブに運よく採用され、2020年3月のロックダウン前まで半年ほど働きました。一時解雇を経てこの度復職したので、多国籍スタッフからなる職場のおもしろエピソードをまとめてみました。

オーストラリアのシドニーで経験した一個人、一職場のお話ですので、そんなこともあるんだ~という位に気軽に読んでいただければ幸いです。

 

 

オーストラリアのローカルジョブで知った10のこと

「英語は世界共通語」の意味

私の職場はなんと40か国以上の国籍のスタッフで成り立っています。(正式には44か国でした!)なので第二言語が英語、という人がほとんど。

仕事を始めて間もない頃、仕事前のブリーフィングをしている時にふと思ったことがあります。

「あぁ、こうして仕事が成り立っているのは、全員が英語を話せるからなんだ」と。

見事に国籍がバラバラなメンバーを前に、「英語は世界共通語」という意味が私の中で腑に落ちた感覚でした。

入社時のオリエンテーションでは、誰もが公平な情報を得られるように職場内では英語を使いましょう、というルールも伝えられました。

 

誰であろうとファーストネームで呼び合う

日本も役職ではなく名前で呼ぼうという会社が増えてきていますが、苗字+さんが一般的。私の職場では、会社トップの役職の人もファーストネームで呼びます。また、上司であろうと「mate!」「bro!」と呼んでいるのも聞きました。

年上を敬う気持ちが特段強いのは、アジア圏、特に日本と韓国。ベトナム語にも敬語のようなものがある、と言っていました。
 

雑談も仕事のうち!?

仕事の始まりはコーヒー片手に世間話から。厳しい日本の職場だと、始業よりも早く行ってその日の準備を入念に整えるべし、みたいな風潮がありますよね。

私の職場は、なんなら出社時間少し過ぎて仕事入りし、まずはコーヒーを作りながら「What's up?」みたいな。私は世間話が苦手なのでなんとも居心地が悪く、「もう、早く仕事始めようよ~!!」と思っています。

 

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人の仕事は取らない=手伝わない!?

いそがしそうな人や部署を見たら、助けてあげるが世の情けと思っているのですが、基本的に人は人、自分は自分と結構ドライ。

特に掃除やゴミ捨てなどは、専属のスタッフがいるからやらなくて良いと言われます。その人の仕事を取るんじゃないよ、という感じです。とは言え、やっぱり自分に余裕がある時は手伝います。

 

やりたくない仕事はやらなくていい!?

オーストラリアだからと言うよりは個人の問題かもしれませんが、びっくりしたお話。

私の職場では数種類の役割があり、シフトにもその日の自分の役割が明記されています。シフトが出た後に同僚から「このロールやりたくないからシフト変わって」と言われました。納得いかないので断りましたが、上司も「嫌なら誰かに変わってもらえば?」と言ったそうです。

こういうところに心底ウンザリするけれど、自分の欲望に正直に生きている証拠なのでしょうか。

 

ホリデー後は休むものと身構える

2~3週間のホリデー翌日は、sick leave(有給の病欠)で休むだろうと思っておいた方がいいみたいです。計画sick leaveとも言うそうで、何度か見聞きしました。

だったらもう少し長くホリデーを取ればいいのにと思うけれど、それはまた別物なのでしょう。

 

合言葉はshould be fine

should be fineが本当はどのくらいfineなのか確率が未だに分からないのですが、一つ確信したこと。私が「嘘でしょ!? Not fineでしょ!?」と思っても、見事にAll goodで終わることがほとんど。

例えば、私の感覚ではお客様を待たせてしまったり要求に答えられなくてソワソワと焦っている時でも、全く問題なかったということが多々あるんです。日本では厳格なお客様にピリピリすることも多いけれど、この国は基本的に優しく寛大な方ばかりです。

 

大事なのはリラックス

手持ち無沙汰が居心地悪い日本人気質の私は、あれこれ仕事を見つけては常に動いているので、「Take a rest! Just relax!」とよく言われていました。ゆとりを持って、ここぞという時に集中するタイプの人が多い気がします。

でも「効率重視」とか「ワンウェイ・スリージョブ」なんて言われて育った時代の人ですから、なかなか慣れません。

 

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褒め言葉は盛大に

日々の褒め言葉が大袈裟なほどに盛大。あまりに楽しかったので、別記事に書きました。調子に乗らないように6~7掛けくらいの気持ちで受け取っていますが、このポジティブシンキングは日本でも実践したいです。

 

hitsuji-cozy.hatenablog.com 

コミュニケーション能力が高い人が多い

日本では、一定期間のトレーニングを積んでしっかり知識を付けてからでないと仕事をさせない、みたいな風潮がありますよね。

オーストラリアでは、自国を離れて第二言語でバリバリ働く人はかなりアクティブで、新しい仕事にもどんどんトライしています。お客様相手でも、「話せば分かるさ、人間だもの」の精神で、積極的な姿勢が眩しいです。

 

チップは心置きなくいただく

日本では、「お客様からのチップは3度お断りをし、それでも引かなければいただきましょう」と教わったことがあります。そんな話を同僚にしたら、「じゃあさ、ありがとうを3回言えばいいじゃん。Thank you! Thank you!! Thank you!!!」と笑っていました。

謙虚な日本の文化も素晴らしいけれど、底抜けに明るいこの国で働く経験ができて良かったです。 

 

おわりに 

未だに英会話には苦戦しているし、コミュニケーションが上手く取れずに落ち込むことも。特に最初の頃は辛い思いもたくさんしたけれど、海外で働いたことで仕事や私生活への考え方がラフになり、心も柔軟になった気がしました。

かけがえのない経験ができたこと、すごくうれしく思っています。そして、いつも私を助けてくれる同僚達にもすごく感謝しています。

 

オーストラリアで過ごした時間、ずーっと忘れないよ!

 

お読みいただきありがとうございます!