ひつじさんぽ

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南オーストラリア州ワイン旅3 バロッサヴァレー編① トルブレック / カレスケ

南オーストラリア州のワイン産地を巡る4泊5日の旅。3日目はバロッサヴァレーに向かいました。

 

⇩2日目の日記はこちらです。

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

10時オープンのセラードアめがけて車を走らせること40分、バロッサヴァレーに到着しました。四方八方ブドウ畑。ペンフォールズやジェイコブス・クリークなど大企業の看板が建てられ、大ワイン産地に来た感じがします。

 

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立入禁止です。

 

⑥トルブレック Torbreck

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トルブレックは私がワインを飲み始めた十数年前、初めての「高級なオーストラリアワイン」として出会いました。私の知識が「シラーズ?」みたいなレベルだったので正直言って味は覚えてないのですが、「Woodcutter's」というキュヴェのワインを飲んだことは覚えています。トルブレックは、スコットランドにある森の名前で、険しい高地で働く木こり(=ウッドカッター)の方々への経緯が込められたネーミングなんだそう。十数年後にまさかバロッサヴァレーでトルブレックを飲めるなどとは、当時の私には全く想像できませんでした。

 

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セラードアはシンプルモダンでかっこいい!朝イチで私たち以外誰もいないし、ひやっひやに冷やされた室内でのティスティングは、なんだかとても緊張してしまいました。

そんな感じで何故かひよってしまった私は、この旅最大のミスを犯しました。こちらが20ドルと40ドルの2種類のティスティングなのですが…。

 

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まだ今日1軒目だし…と20ドルのスタンダードコースを選択。帰宅した今どう考えても40ドルコースを選択すべきでした。この先、200ドル、300ドルのワインを飲める日はきっと一年に一回あれば万々歳でしょう。なのにどうしてそのチャンスをみすみす逃してしまったのか…。しかも80ドルのワイン買えば、この40ドルはチャラになるんですよ。どうかこれから訪問される方は正しい選択をされますよう。

とは言え、スタンダードコースのワインもめちゃくちゃ美味しかったです。ローヌスタイルを目指すトルブレックのワインは、どのワインもボヨンと重いシラーズではなく、繊細さがあります。

この旅では美味しいグルナッシュを探したいと思っており、その旨をお話しするとリスト外のグルナッシュもいただくことができました。2017年産のグルナッシュ、赤系黒系両方のフルーツの味わいがあり、土っぽさも出てきてすごく複雑。特別な日に大事に飲みたいね、ということでお買い上げしてきました。

 

torbreck.com

 

⑦カレスケ Kalleske

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バロッサヴァレー2軒目は、オーガニック&バイオダイナミックでワイン造りをしているカレスケへ。フードペアリングのコースを事前に予約しておき、「ちょっと時間早いんですけどー…」と訪ねると、かわいい女の子たちが「No problem!」と出迎えてくれました。

予約時にセルフガイドティスティングと書かれていたので、ワインとおつまみをもらってあとはご自由に、という感じかと思いきや、たーくさんの解説付き、リスト外のティスティング付きで大満足の体験となりました。カレスケ、本当におすすめです。

案内をしてくれたのは、カレスケ家8代目のアンバーさんという元気な女の子。6代目まではブドウ栽培農家、7代目のトロイ・カレスケさんがワイナリー「カレスケ」を設立しました。

 

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今まで訪れたワイナリーはブドウを契約農家から買い付けてワインを醸造しているところがほとんどでしたが(それが悪いわけでは決してないです。)、カレスケはブドウ栽培から完全に自分たちで行うドメーヌ型ワイナリー。そのことに誇りをもっていて、「ブドウはどこにも売らないし、どこからも買わない。自己責任!」といったお話もされていました。

フードペアリングコースはこちら。ワインはもちろん、バロッサ産のチーズやハムも最高。

 

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お気に入りのペアリングは左から3番目のグルナッシュ × フレッシュチーズwithビートルートジャム。「このチーズの方見たらグルナッシュの味ちょっと想像できる!」と言いながら合わせてみたら、やっぱり間違いない!ジューシーで明るくてピュア、とってもかわいいグルナッシュ。

赤も白も、すべてのワインが舌全体に染み入る感覚があって余韻がとても長く感じました。しみじみ美味しいです。

一通りのティスティングが終わった後に、「最新ヴィンテージは売り切れてしまったけれどバックヴィンテージのジンファンデルがおすすめ!」と言うのでいただきました。レーズンっぽい深みがあってこれまた美味しい。しかも2014年産で、それは私たちが結婚した年。買う理由も見つかったので買いました。

「大ファンになりました!スペースの都合上今日は2本だけど、シドニーから必ずワイン買うから!!」とお礼と共にお伝えし、カレスケを後にしました。

 

www.kalleske.com

 

バロッサヴァレーではこのあと3軒のセラードアに行きました。続きもお楽しみに~!