2泊3日のウルル旅行から帰り、自分なりの旅情報をまとめてみました。これから行く方へ何かヒントになれば嬉しいですし、2度目の旅があるかもしれない自分のための備忘録でもあります。
なお、こちらはCOVID-19の影響が強く残る2021年6月時点のことですので軽い気持ちで読んでください。
現地での交通手段
オーストラリアの各所から飛行機でエアーズロック空港に着いた後は、
- 現地ツアーに参加する
- Hop On Hop Offのバスを使う
- レンタカーを借りる
という3種類の方法があります。
空港から宿泊先があるエアーズロックリゾートまではシャトルバスが運行されていて、宿泊者は無料で利用できます。
当初はツアーを予約しましたが、2日目に予定していたキングスキャニオンへの日帰りツアーが催行されず、全てレンタカーで周ることに決めました。
- ウルル周辺散策とウルルサンセット
- キングスキャニオン日帰り遠足
- ウルルサンライズとカタ・ジュタ散策
という私たちが行った2泊3日の旅程で、大人2人分の金額を比べてみました。
現地ツアー
- 1日目:Uluru Base & Sunset Half Day Tour … $284(2人分)
- 2日目:Ayers Rock to Kings Canyon & Outback Tour …$488(2人分)
- 3日目:Uluru Sunrise & Kata Tjuta Tour …$306(2人分)
合計…$1,078
レンタカーやHop On Hop Offだと必要になる、ウルル / カタ・ジュタ国立公園入場料の$76(3日間・2名分)はツアーに含まれています。
現地ツアー(英語)は、どこから申し込んでも結局はAAT Kingsという旅行会社に繋がるようです。ホテル直接予約の際にツアーを追加することができました。
Hop On Hop Off
リゾート内のホテルからウルル、カタ・ジュタまで連れて行ってくれるバス。日の出から日没まで利用でき、ホテルに戻った時点でパスは終了となります。1day・2day・3dayの乗り放題パスもあり。
- Shuttle Service to Uluru…$98(2人分)
- Shuttle Service to Kata Tjuta…$190(2人分)←ただしこのパスは私たちがしたようにウルルのサンライズを見てカタ・ジュタに向かうということは不可能なので、カタ・ジュタのサンライズ&カタ・ジュタ散策というスケジュールになります。
- ウルル / カタ・ジュタ国立公園入場料…$76(3日間・2人分)
しかしキングスキャニオンに行く場合はHop On Hop Offはないため、やはりツアーが必要です。
- Ayers Rock to Kings Canyon & Outback Tour (エアーズロックリゾート発着のキングスキャニオン日帰りツアー)…$488(2人分)
合計…$852
バスの時刻表とピックアップ場所を自己責任で熟知する必要がありますが、ツアーに比べるとかなり価格は抑えられます。
レンタカー
エアーズロック空港にあるレンタカー会社は、AVIS、Hertz、Thriftyの3社のみのようです。予約が遅かったためHertzしか選択肢がなく比較はできませんでしたが、実際にかかった金額はこちらです。
- 予約時の支払い金額…$506
- 200 Kilometers Included(1日100㎞の走行距離制限があり、1㎞あたり25セントの追加料金が発生)
- Location Fee(空港や観光地などは特別な料金がかかるらしい)
- Total Sales Tax(税金)
- Vehicle Registration Fee(車両登録料)
- Admin Recovery(なんだろうこれ?)
1日目の14:00貸出⇒3日目の13:30返却なので、48時間(2日分)とカウントされます。そこにプラスしてかかってきたのが以下の通り。
- 走行距離超過分…$132
- 上記にかかるロケーションフィー19%…$25
- 2日分フルカバーの保険…$84
- 税金・カードサーチャージ…$27
- ガソリン57ℓ…$114
そして、
- ウルル / カタ・ジュタ国立公園入場料…$76(3日間・2人分)
も必要です。
合計…$964
走行距離制限というものが厄介で、48時間で826㎞走った私たちは526㎞×$0.25を支払わなければなりませんでした。(本当は走行距離制限は100㎞/dayですが、貸出時間に車が準備できていなくて少し待ったので150㎞/dayにサービスしてくれた様子。)また、Hertzではリミットなしのプランは用意していないとのことでした。
保険に関しては「何かあっても最大$5,500の支払いで大丈夫だよ!」と言われましたが、$5,500なんて大金だし初めての土地を走るのに怖かったのでフルカバーの保険に加入。傷や汚れも何も気にしなくてよいとのことだったので、安心料としてつけて良かったです。
レンタカーは物凄い高いというイメージを持っていましたが、現地ツアーよりは安く済むという結果に。ツアーは詳しいガイドや軽食のサービスがあり、時間管理の心配がいらない安心感が長所。フレキシブルで小回りが利き、荷物をたくさん積めるのがレンタカーの良いところです。一人旅なら他の人に気兼ねしないHop On Hop Offを選ぶと思います。3人以上の旅であればレンタカーが断然安くなりそうです。
あとは、道中でかなり目にしたキャンピングカーという選択肢もありますが、ハードルが高い…。キャンピングカーでオーストラリアのロードトリップは憧れの旅のひとつです。
服装
私たちが訪れたのは冬季にあたる6月中旬。温度調整や脱ぎ着のしやすさがキーポイントになると思います。冬だったので、アウター、インナーダウン、カシミヤセーター、綿のシャツを脱いだり着たりして過ごしました。
ブルブルと寒くかなり着込んで登山開始したキングスキャニオンも、30分後には日が出て暑くなりシャツ1枚の軽装に。また、夜明け前の5:30頃は耳が痛くなるほどの寒さを感じました。
履物に関して言うと、私たちは普通のランニングシューズで行きましたが、雨予報でカタ・ジュタやキングスキャニオンの散策を予定するならばトレッキングシューズにする、というのが次回への教訓です。雨のカタ・ジュタはかなり滑ります。
帽子、サングラス、荷物がしっかり入って両手の空くリュックはどの季節でも必須です。よく言われるハエよけネットは冬季ならばいらないと思います。リゾート内のスーパーにて1枚$9.95で売っていました。
食事
実は2泊3日の間ずっと、食事難民ぎみでした。滞在中エアーズロックリゾートでオープンしていたレストランやカフェは3か所のみ。チェックインの段階で一番大きなレストランは3日先まで予約でいっぱいと言われました。
1日目夜に行ったリゾート内のカフェ(フードコートのような雰囲気)はウォークインも受け入れているものの、食事が出るまでかなり待ちました。2日目の昼に行ったキングスキャニオンリゾート内のパブは、早々にキッチンがクローズしピザのみの提供でみんなピザを食べていました。2日目の夜はレストランのラウンジエリアに着席できたものの、食事はバーバイツのみで少し寂しい夕食でした。
それもこれも全てコロナのせいで人手不足になり、あらゆるものがリミテッドになっていた様子。できる対策は、食べ物を持参する、キッチン付きの宿(Emu Walk Apartments )に泊まる、出発前から予約をするということでしょうか。
リゾート内にはスーパーマーケットIGAがあります。遅い時間に行くと売り切れも多かったですが、キッチン付きアパートメントにすればここで材料を買って自分で調理できたのに…とも思いました。
宿泊先
2021年6月時点では、5つのホテルのうち3か所しかオープンしていません。エアーズロックリゾートは普段からホテルが満室になりやすいそうなので、飛行機を取る前にホテルの空室を確認した方が安心です。
私たちはジェットスターのキャンセル不可でフライトを取った後、ある旅行会社を通じてツアー+ホテルのパッケージの予約をし、数日後に「空室なし」の連絡を受け取りました。もういくらでも払うわ!と慌てながらホテル直接予約でなんとか宿を確保。(直接予約だからって特に高いということはありませんでした。)アフターコロナで色々不安定な中、事前確認は大切です。
食事や宿泊に関してはコロナの影響が落ち着き、エアーズロックリゾートのハイシーズンに入れば徐々に通常時に戻っていくだろうと思います。
持ち物
かなり個人的趣向の強い持って行って良かったものがこちらの2点です。
◆朝ごはん用のあったかいスープ・保温性の高いマイボトル
早朝に宿を出発するスケジュールだったので、朝ごはんは持っていかなければなりません。スーパーでサンドイッチなどを買おうと思っていましたが、絶対に温かいものが食べたくなるからと夫が提案した持ち物がカップヌードルとタイガーのマイボトル。これがかなり役に立ちました。
朝ホテルのケトルでお湯を沸かし3本のボトルに詰めて持って行きます。私はカップヌードルのスープは全部飲み切れないのでカップスープにしました。もちろん出たゴミはパッケージの破片一つ落とさずに持ち帰ります。インスタントとは言え、寒い朝でも温かい朝食を食べることができた名案でした。
◆お酒(足りなかったけど無いよりよかった)
2週間早くウルルに行った同僚が「お酒を買えるところがないんだよ…」とぼやいていたので、荷物の重さを見ながらビールを2缶だけ持って行きました。レストランもお酒や食事をゆっくり、という感じではなかったので。
私たちが泊まったThe Lost Camel Hotelはルームサービスもミニバーもないカジュアルなホテルだったので、やっぱり飲みたくなったビールを持っていて良かったです。ワイングラス等を借りるのも難しそうだったので、缶ワインもありだなと思いました。
その他のメモ
- 飛行機の座席はシドニー発は進行方向左側、エアーズロック発は進行方向右側を予約すると、窓からウルルが見えます。
- 携帯の電波が圏外になる場所が多々あります。運転は標識だけでもほぼいけるけれど、紙の地図やスクリーンショットも忘れずに。
- ゴミ減のためマイボトルを持ち歩いていたけれど、各所にある給水所のお水がシドニーの水道水とだいぶ味が違って私は飲めませんでした。水分補給は大切なので結局ペットボトルを購入しました。
- ウルルが雨の確率はかなり低いそうなので、もし雨でも悲観せず、めずらしいものがみられた!ラッキーだった!と思うようにすると良いです。
- 次回行くなら最低3泊はしたいです。もう1泊あればウルルの周りを1周し、カタ・ジュタもじっくり散策することができたのにと思います。自転車を借りてサイクリングも楽しそうでした。
こんなご時世だからタイミングよく旅に出られればそれだけでラッキーだったとも思います。早く自由に旅ができる世界に戻りますように。
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