ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

シドニー発 2泊3日のウルル旅行記

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シドニー暮らしの間に必ず訪れたいと思っていたウルル。念願叶ってついに旅することができました。2泊3日の旅行記を書いてみます。

 

2泊3日のスケジュール

 

当初は全てツアーを申し込みガイド付きバスでのんびり行こうと思っていたのですが、私たちの旅行中にキングスキャニオンのツアーが催行されず、急遽ツアーをキャンセルしてレンタカーを手配しました。 

自由自在に好きなところを回れるフレキシブルな点は大変良かったけれど、レンタカーの最終請求金額に白目むきました…。

 

【1日目】ウルルの周辺散策とウルルのサンセット

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10:35にジェットスターでシドニー空港を出発。到着後は18:02のサンセットに向けてすぐに行動開始なので、機内で食べられるようなパンやマフィンを買って飛行機に乗り込みました。国内でも時差があり、シドニー時間マイナス30分が現地時刻となります。

ダウンロードしていった映画を観たりウトウトしたりしているうちに、飛行機の窓の外は茶とオレンジの景色に。進行方向左側にはウルルが見えてきたようです。乗客のみなさんが歓声をあげている様子を、何も知らずに右側席を予約した私たちは眺めていました。

 

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飛行機は定刻の13:40に到着しましたが、シドニーで数日前からコロナの市内感染者が数名出ていたため、入州の手続きにかなり時間を要しました。レンタカーを借りて14:30頃エアーズロック空港を出発!

青い空とオレンジの砂地の中を時速100kmで進むのはかなり気持ちが良く、どんどん近づいて大きくなっていくウルルに興奮しました。そして間近でみたウルルは、言葉を失うほどの存在感。

 

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空の青とオレンジ色のコントラストが強すぎて、写真に写すと合成みたいになってしまうんです。究極の大自然なのに、大きすぎて不思議過ぎて人工物に見えてしまう、みたいな。ひたすらに上を見上げながら「わ~」「ひゃ~」と言っていました。

サンセットまでの時間はウルルの周辺散策をして過ごしました。いくつかの散策路の中から見どころの多いと言われるマラウォーク(約1時間半)とクニヤウォーク(約40分)をピックアップ。陽の当たり方や見る方向によって表情が全然違うので、本当は一周してみたかったです。

 

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サンセットの1時間前17:00頃には一般車を駐車できるサンセット会場に到着。駐車場はその時点で8割ほど埋まっていました。バックで駐車し、開けたトランクに座ってスナックを食べながら日の入りを待ちます。マグカップでワインを飲んでいる人がいて羨ましかったです。

 

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見事な晴天だったこの日は、時間と共に空の鮮やかな青さが和らぎ黄色やオレンジのグラデーションになっていきます。そして日の入り時刻の5分ほど前には赤いウルルを観ることができました。

 

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陽が沈み完全な暗闇になるまで、帰り道の影絵のような風景も素敵でした。

 

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その後ホテルにチェックインして1日目は終了です。

 

【2日目】キングスキャニオン観光

2日目は4:30起床、真っ暗闇の中ウルルから東へ300㎞のキングスキャニオンへ向かいます。

気温は5度、対向車も来ない道を進み、途中で外へ降りてみたら満点の星空に身震いしました。遮るものが何一つない空に、地平線までびっしりと瞬く星。写真に撮ってみましたが、写真で伝わるはずもない美しさでした。

出発から100㎞を過ぎた頃、地平線が明るさを帯びてきます。そしてマウントコナーというウルルに似た一枚岩を眺める展望エリアに到着。

 

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しっかり下調べをしてここでサンライズ観賞をするスケジュールを組めば良かったのですが、時刻よりかなり早く到着してしまったため日の出は運転中の車から観ました。曇り予報だったこの日は、夜が明けた空の色合いが神秘的でとても美しかったです。

 

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ひたすらまっすぐまっすぐ進み(途中一か所だけ左に曲がる道がある)、ようやくキングスキャニオンに到着。車のトランクで朝ごはんを食べ、登山開始です。

ウルル同様キングスキャニオンにもいくつかのトレッキングコースがあり、上からの大パノラマを楽しめるのがキャニオン・リム・ウォークです。一周約6km、所要時間は3~4時間。少々危険な箇所もあるようでしたが、せっかく来たので迷わずそちらにトライしました。

 

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コースのスタートは、ホワホワのかわいらしいお花が咲いた急な岩場を登ります。後ほど調べてみたらこのお花はプチロータス(学名:Ptilotus exaltatus)と言い、ギリシャ語のptilon (羽)が語源なのだそうです。

ゼーゼー言いながら後ろを振り向くと駐車場がかなり小さく見え、だいぶ上まで来たように思いますが本番はまだまだこれからです。ここからたくさんの絶景が待っています。

ゴツゴツした岩場のような場所は別の星に来てしまったかのような異空間。

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乾いた岩場に突如現れたオアシス。(遊泳禁止)

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ナイフでザクリと削り取ったような壮大な岩壁。

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足がガクガクしてしまうので、断崖絶壁に近付くのはここが限界。

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未だかつて見たことがない雄大な景色に、驚嘆の声を上げっぱなし。遠かったけど、レンタカー高かったけど、本当に来てよかった!とこの風景を目に焼き付けました。

 

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全ての見どころを見学してかかった時間は3時間半。この周辺唯一の給油&飲食エリアであるキングスキャニオンリゾートに到着したのは14時を過ぎていました。ピザとコーラ、持っていたリンゴを食べて少し休憩し、帰路に着きました。

 

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グーグルマップによると、エアーズロックリゾートからキングスキャニオンまで、302㎞を3時間4分のドライブで到着となっています。本当?と思いましたが、信号もなく車も少なく、どこにも立ち寄らなかった帰りは3時間と少しで帰ってこられました。また、エアーズロックリゾートを出てしばらくすると携帯の電波が圏外となるので、しっかり下調べをすべきだったと反省。

2日後の筋肉痛を覚悟したハードな一日が終了しました。

 

【3日目】ウルルのサンライズとカタ・ジュタ風の谷ウォーク

最終日は5:30に起きると、外は予報通りの雨。美しいサンライズはあきらめつつも、チェックアウトをしてウルルのサンライズエリアに向かいます。

やはり想像していたような日の出は観られませんでしたが、重い空の下夜明けのウルルを観賞しました。

 

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その後は40分ほど車を飛ばしてカタ・ジュタへ。ポコポコといくつもの岩のかたまりが見えるカタ・ジュタはアボリジニの言葉で「多くの頭」という意味があるそう。そしてなんとこのカタジュタとウルルが地底で繋がっているというのですから驚きです。

 

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この図を見た時、本当に驚愕しました。Wikipediaより。

ウルル - Wikipedia

 

カタ・ジュタには、ウォルパ渓谷散策道(約1時間)と風の谷散策道(約3時間)いう二つのコースがあります。昼過ぎの飛行機に乗るため若干強行日程ではあったのですが、風の谷散策道へ行ってみることにしました。

 

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普通のスニーカーで大丈夫、と言った方誰ですか。ゴロゴロと大小の岩があり、急な斜面を登り下りするこのコース、雨天だったこともあり大変苦労しました。夫は滑って尻もちをついていたし、すれ違う他の観光客はきちんとトレッキングシューズを履いていました。個人的には前日のキングスキャニオンよりもきつかったです。

 

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途中道を間違えて30分程の遠回りの後、風の谷展望エリアに到着。岩山の間から見える景色が素晴らしく、晴れだったらいいのになぁと思いながらも世にもめずらしい雨のウルルとカタ・ジュタが観られたので良しとします。

 

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このあと谷を下りてぐるっと一周して戻ってくることもできたのですが、飛行機の時間が迫っていたのでそのままUターン。帰り道は滑らぬよう転ばぬよう、「集中!」と声をかけながら駐車場まで戻ってきました。

 

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想像以上の運動量に腹ペコだけど、早く空港に行かなくては…という分刻みのスケジュール。エアーズロックリゾートに寄ってガソリンを満タンにし、10分でクラブハウスサンドを食べてポテトは紙ナプキンにくるみ、空港に向かいました。

オレンジ色の大地にありがとうとさようならを告げ、14:15に飛行機はシドニーへ向けて飛び立ちました。

 

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3日間のウルルへの旅が終わりました

何度も写真で見てきたあの大きな一枚岩ウルルを間近で観ることができ、心底感動しています。こんなにも大きく広い大地に驚きつつも、それでも地球のほんの一部でしかないということを思い、この星の凄さを改めて感じました。

ずっと忘れたくなくて一生懸命カメラに収めたけれど、その壮大なスケールも自然の絶妙な色合いも写真では全く伝わりません。旅の途中からは、自分の目に焼き付け心に刻み込もうと思うようになりました。

この大自然をずっとずっと守れるよう、先住民や大地の歴史を尊重し、地球を大切にしなければと強く思った次第です。

 

旅に役立つかもしれない情報も書きました。ぜひ読んでください!

 

hitsuji-cozy.hatenablog.com