シドニーで飲んだワインを「ワイン日記」としてブログに書いていますが、更新頻度がアレでして、飲みっぱなしのワインもチラホラ。そうしているうちに、2本目を買ってしまったワインです。
ただ今、オーストラリアは春。暖かい日にはあっという間にビーチに人が溢れかえります。まだ夏ではないのに、街を歩く人たちの「半袖・短パン・裸足率」も急上昇。そして私は、ロゼワインが飲みたくなるのです。
真っ青な空を見上げ、柔らかくてふんわりとした外の空気を感じると、白でも赤でもなくピンクの気分。雨が降ろうと風が吹こうと年中ワインは飲んでいるけれど、やっぱりロゼは夏の入り口のワクワクを盛り上げてくれる特別感がある気がします。
De Bortoli Rosé Rosé 2019
産地 | ヴィクトリア州 キングヴァレー |
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品種 | サンジョヴェーゼ |
生産年 | 2019 |
タイプ | すっきりキレのある |
価格 | 16AUD |
淡く上品なサーモンピンク色。
ロゼワインですが、柑橘系果物のオレンジやグレープフルーツのフレッシュな香りを感じます。味わいは、酸味が豊かで少しスパイシー。白コショウみたいな繊細なスパイシーさ。
赤い実のイメージよりもやはり柑橘系の印象が強く、限りなく白ワインに近いロゼワインだな、と感じました。後味がほろ苦くて引き締まり、ピンクグレープフルーツ果汁を飲んでいるような感覚です。(ワインの色調に味わいが引っ張られている説。)
裏ラベルのコメントには「ザクロ」という表記があり、甘酸っぱくほんの少し渋い感じもまさにその通りだと思いました。
非常に心地良いです。キラキラ輝くピンク色の液体が、きゅっと引き締まって喉を流れていく清涼感。
オーストラリアに来て年齢を気にせず水着を着ちゃう術を身につけた私は、このワインをキンキンに冷やしてビーチで飲みたいです。200mlのピッコロサイズ(De Bortoli Rosé Rosé Piccolo)もあるみたい。砂浜に寝そべって、フィッシュ&チップスとかカラマリをつまみに瓶のままゴクリとしたら、どんなに気持ちよいことでしょう。
(※オーストラリアは屋外でワインを飲むのが禁止の場所がほとんどなのでご注意ください。)
イタリア系ワインメーカー「De Bortoli」がサンジョヴェーゼで造るロゼ
デ ボルトリは、北イタリアから移民としてやって来たヴィットリオ・デ・ボルトリによって設立されたワイナリーです。オーストラリア最大級の家族経営ワイナリーで、3代に渡ってワイン造りを続けています。
以前こちらの甘口ワインを飲み、デ ボルトリワイナリーの生い立ちを知り感動しました。
今回のワインのブドウ品種はサンジョヴェーゼ。イタリア トスカーナ州を代表するブドウです。日本にいる時は「オーストラリアのサンジョヴェーゼは少し珍しい」と思っていましたが、こちらではよく目にしますし、他のイタリア系品種も割と一般的に使われています。
そして特にこのワインの産地キングヴァレーは、イタリアのブドウ品種との親和性が高く、現在急成長を遂げているそうです。また、オーストラリア産プロセッコを初めて生産した土地でもあります。
www.winesofthekingvalley.com.au
デ ボルトリ ロゼ ロゼは、以下のようなスタイリッシュな文言や動画と共に、ファッショナブルに売り出されていました。
桃やザクロの凝縮した果実のアロマを持つ、ペールロゼ。
このワインには、辛口のロゼに求めるもの全てが揃っています。
危険なほどフレッシュで、たっぷりとしたテクスチャー、スパイスのタッチがあり、洗練された雰囲気に満ちています。
「危険なほどフレッシュ」というアグレッシブな日本語訳で合っているのか非常に不安ですが、「辛口のロゼワインに求めるものが全て揃っている」という表現、この味わいにぴったりで素敵だと思いました。
ロゼって甘そう。
ロゼってどっちつかず?
ロゼってなんだか好きじゃない。
そう思っている方にぜひ飲んでいただきたい一本です。
「ロゼはあんまり…」なんて言われたら「あら、美味しいロゼ知らないのね」と一歩先を行けること間違いなし。
手軽に飲める16ドル(約1200円)という価格と、大手ワイナリーならではのどこでも買える安心感から、我が家ではこの夏の定番になりそうです。
オン・ザ・ロックにしちゃうのも美味しいよ!
⇩このプロセッコも手軽でGOOD!
hitsuji-cozy.hatenablog.com