ひつじさんぽ

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【ブリュワリー訪問記】ワイルドエールを飲みに『Wildflower』へ行きました!

シドニー マリックビルのブリュワリー『Wildflower』に初訪問。今まで行ったブリュワリーの中で一番のお気に入りとなりました。

 

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wildflowerbeer.com

 

セラードアで飲むWildflowerのすっぱいビール

Wildflowerは2017年にできた新しいブリュワリーです。ニューサウスウェールズ州内で生まれた野生酵母と地元の原料を使ってワイルドエールを造っています。

 

⇩ワイルドエールについては以前Yulli's Brewsで飲んだ時に少し調べてみました!

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

ブリュワリーというと、大型ステンレスタンクの隣にセンス良く設けられた「タップルーム」で飲む冷え冷えのビールが最高!というイメージ。しかしここWildflowerは、他のブリュワリーとは全く様子が違います。木のぬくもりを感じる醸造所は「セラードア」と呼ばれ、まさにワイナリーのような雰囲気です。

 

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樽に囲まれた奥の席につき、早速ビールをいただきました。最初に選んだのはハンターヴァレーのセミヨンを原料に使ったSt Florence 2021: Semillonです。

すっぱい!ハンターセミヨンの柑橘系のきゅきゅっと感と麦のほろ苦さ。ビールにしては発泡も控えめ、温度も高め。ワインとビールの良いとこどりみたいな味わいで本当に心地よいのです。250mlという小ぶりのグラスもちょうどよく、ゆっくりじっくり楽しめるビールでした。

 

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ビールを持ってきてくれたお兄さんに色々お話を聞いてみました。まず「ここに置かれた樽には全部ビールが入っているのですか?」と聞くと、「Yes!」との回答。樽はワイナリーで4~5年使ったものを譲り受けているそうです。

樽熟成をすると、ワインの残り香の影響や樽外部からのわずかな空気との接触により、複雑で面白い味わいに変化していくんですよ、とのこと。その後熟成が終わると炭酸を加えて発泡させ、出来上がり。ものによっては瓶詰後も5年程楽しめて、フレッシュとは言い難い不思議なビールです。

 

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そのあともゴールドやアンバースタイル、アプリコットやハニーを原料に使ったものなど手当たり次第に試してみました。どのビールも複雑な味わいでありながら、原料のキャラクターがはっきりと出ていてなんとも面白い。昼間から随分飲みました。

 

ワイルドエールってワイン好きが夢中になるビールなんだって!

 

土曜日と日曜日の12時からオープンしているセラードア(2021年11月現在)。開店時はまばらだった入客も、1時間後にはほぼ満席。犬を連れたご近所さん、ロードバイクのおじさんグループ(しっかり飲んでた!)、ベビーカーを押したファミリー、みんなビールを楽しんでいました。

 

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外にはフードトラックがあり、席のQRコードから注文するとセラードアのスタッフが運んでくれます。この日はヴィーガンベジタリアンメニューが豊富なフードトラックでした。

 

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帰りは、おうち用のビールと夫にねだられたTシャツを買いました。家で飲んだゲヴュルツトラミネールのビールも、すっぱフルーティーで最高に美味しかったです。このビールには、2019年末の山火事による煙の影響でワインに出来なかったブドウが使われています。ブドウはキャンベラのワイナリー「レイヴェンスワース」から。(先日ここのシラーズ・ヴィオニエを飲んで感動した!)オンラインで200本、セラードアで80本の限定販売でした。

 

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公共交通機関で行くには少し不便なところではありますが、わざわざでも再訪したいお気に入りの場所となりました。

 

今度は醸造所見学にも行ってみよう!

 

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