ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

インディアンパシフィック号に乗ってオーストラリアを横断!【Day1】

インディアンパシフィック号、ついに乗ってきました!シドニーからパースへ4352㎞を走るクルーズトレイン旅。夢のような4日間の思い出を綴っていきます。

 

⇩数か月前に予約をした時にもブログを書きました

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

【Day1】シドニーを出発

 

出発一週間前の最終案内で、13時にセントラル駅に来るようにとの指示。時間より少し早く駅に到着すると、ホームにはインディアンパシフィック号が停車していてチェックインも始まっていました。ついにこの日を迎えられたという安堵とワクワクで、すでに胸がいっぱいでした。

 

 

チェックインをして荷物を預けます。みなさん荷物の多いこと。きっとながーい休暇を取って、4日間のインディアンパシフィック号の前にも後にも色んなところに行くんだろうなぁと想像しました。私たちの荷物は、ボストンバック一つ、大きめのリュック一つのみなので、全て車内へ持ち込みます。

 

 

チェックインのあとは、駅から徒歩5分のメルキュールホテルで出発前パーティー。ビールやワインをいただき、生演奏を聞きながら出発を待ちます。これから4日間飲み放題ということで、夫は飲みログをつけ始めました。14時頃、今回のインディアンパシフィック号の総支配人より挨拶が行われ、その後皆でぞろぞろと駅に戻りました。

 

 

ついに乗車の瞬間です。先頭車両や車両側面など、たくさんの写真を撮りながらホームを歩きます。A車両(一番後ろの方)だったので、かなり先まで歩きました。

シングルルーム車両の廊下は、人がすれ違うことも難しいくらいの幅でくねくねしています。4か月前の予約時にはツインルームは完売していたので、シングルルームを2つ予約しました。

 

私の部屋から見える向かいの部屋の様子。乗車時には私と夫の部屋がはす向かいで用意されていたのですが、車両のマネージャーが即座に気づいて隣の部屋に変えてくれました。

 

畳二枚分あるかないかという極小ルームですが、あちらこちらに収納はたくさんあるし、小さな洗面所もついていて4日間暮らすには充分です。1車両16室に対してトイレが4つとシャワールームが2つ。それからお茶やコーヒーがセルフで作れるパントリーが1つ。どこもきれいで清潔でした。

 

 

出発までの間にスタッフの方が回ってきて、2日めの遠足の希望を聞いてくれました。翌日の朝にはブロークンヒル、午後にはアデレードに停車し、列車を降りて数時間の観光をします。ブロークンヒルはスタッフおすすめの散策コースを、アデレードマクラーレンベールを第一希望に、バロッサヴァレーを第二希望にお願いしました。マクラーレンベールは半年前に訪問した際、「インディアンパシフィック号で必ずまた来る!」と誓った場所です。

 

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

インディアンパシフィック号は全部で29両もあり、セントラル駅では1番線と3番線にふたつに分かれて停車していました。ゆっくりと動き出した列車は車両を連結させたあと、定刻の15時についに出発!夫と二人窓の外を見ながら、「本当に乗れたね…」と感動に浸りました。

この旅の楽しみの一つ、ラウンジタイムを早速体験してみることにしました。ラウンジと食堂車は4両にひとつあり、私たちは2両分を歩いていくことになります。出発間もないのに、ラウンジは席がないほどの大盛り上がり。皆さんワインやビールを手にして、ギター演奏も入って良い雰囲気です。

 

ワインやコーヒーはここからいただきます

 

白ワインと赤ワインを一杯ずつもらって席に着くと、「お隣さんよね?あなたたち日本人よね?」と隣室のご夫婦が声をかけてくれました。パース在住のコリンさん&ジャックさんご夫妻。クイーンズランドを旅行し、シドニーに2泊してこれから自宅のあるパースへ向かうとのことでした。

こちらのご夫婦は日本が大好きで、二度旅行をしたことがあるそうです。一度はクルーズ船で北海道の方を回り、その途中で青森に寄った時にどうしてもあおもり犬(っていう美術作品知ってます!?)が見たくて、自己手配で美術館まで行ったのだとか。そんなジャックさんのスマホには、相撲、祭り、和太鼓、大阪城など、恋しくてたまらない日本の風景がたくさん入っていました。

 

窓の外に見えたシドニーの街にみんなで手を振りました。ラウンジで盛り上がっている間に列車はブルーマウンテンに入ります。

 

このソーシャルタイム、私たちの英語力とコミュニケーション能力で楽しめるのか…と不安にも思っていたのですが、コリンさん&ジャックさんのおかげで緊張がほぐれ楽しく過ごすことができました。お二人のペースに合わせて飲み進めるとディナー前に酔っぱらってしまいそうなので、良きところで一度部屋に戻ります。

 

ごはんの時間割

 

初日の夕食は18時45分。それまで荷物の整理をしたり、ぼーっとしたり、ウトウトしたり。予約の時間に食堂車へ行くと、先に着席したコリンさん&ジャックさんが手を振って待っていました。そうなんです、食事の時もどなかと相席。しかも毎食新しい方と出会えるように割り振ってくれます。本当にコミュ力が試される旅です。

 

実は初めて食べたカンガルー(左上)

 

初日の高揚感とお酒のおかげもあって、その夜のディナーもすごく盛り上がりました。「明日の遠足どこにした?マクラーレンべール?だよね!!」とか、「あなたたち明らかにこの中で最年少だわ!お年を召した方が多いから、あなたたちが一番若くて、私たちが中間くらいで…って感じよね?」とか、あとは今まで行った旅のお話もたくさん聞かせてもらいました。オリエント急行にも乗ったことがあるそうで、色んな国のお話を聞くのは本当に楽しかったです。

 

クイーンアデレードレストラン。こちらで9食お世話になりました。

 

ワインもグビグビ進み、初日から結構な量を飲んでしまった私たち。ご夫婦におやすみなさいをして部屋に戻ると、ベットが用意されていました。少し休んでから揺れの激しい中シャワーを浴びましたが、揺れのせいかお酒のせいか、なんだか気分が…。オーストラリア人のペースに合わせて飲んではいけないと再確認した夜でした。

 

 

その夜は、お酒を飲みすぎたのと、興奮しているのと、慣れない枕のせいでほとんど眠れませんでした。四輪の台車に乗せられて引きずられている夢を見たような。(電車の中で寝るってまさにその感覚です。)夢と現実を行ったり来たりしているうちに5時になりました。

同じく眠れなかった夫が部屋に来たのでまだ暗い外を見ながらお喋りをし、身支度を整えてブロークンヒルへの到着を待ちました。

 

Day2につづく…