ひつじさんぽ

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シドニーでWSET受験!Level3の試験が終わりました

WSET Level3の試験を終えました。合格発表は16週間後なので、忘れないうちに受験日記を書いておこうと思います。

 

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Kanonkop、美味しかった!!

 

WSET Level3はこんな試験でした

WSET Level3は赤・白各1種ずつのティスティング(30分間)と、50問の選択問題・A4用紙8ページ分の記述問題(合わせて2時間)で成り立っています。やはり難関は結構な量の記述問題です。全て英語で記述するのも大変な苦労で、「英語の勉強にもなるし~」なんて言っていた自分を途中で呪いました。

また、日本ではワインスクールの半年コースのあとに少し時間をあけて受験をするのが一般的なようですが、私がシドニーで見つけたスクールは2か月半の短期決戦。オンラインコースで学習を進めながら、「わー!時間がない!!」と最後まで焦る日々でした。でも今落ち着いて振り返ってみると、Level3の学習は本当に面白かったです!

Level3で学ぶことは「この土地で美味しいブドウ、ワインを造るための恵まれた条件と生産者の努力は何か?」に集約されていると思いました。闇雲にテキストを読み進めてしまったことに少し後悔をしながらも、もう一度この問いに沿って丁寧に整理していきたいです。

体感としてLevel2の難易度10倍だったLevel3。久しぶりにペンダコできるくらい勉強をしたのですが、合格している自信はあまりありません。でも、もう一回受ければいいや!とすら思いますし、もっと知りたい!全部知りたい!と好奇心旺盛にさせてくれた今回の受験勉強でした。

 

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ある日の深夜、勉強終えて寝る前。勉強中はテーブルがひっちゃかめっちゃかになります。

 

受講して良かったこと

今回勉強して良かった点が3つあります。

まず、ティスティング能力に少し自信がついたことです。6週間で36本のワインをマスター・オブ・ワインと共にティスティングするウェビナーがあり、自分の感覚のズレを修正するのにとても役立ちました。それと、勉強という名目で世界の高級ワインをたくさん飲めました。試験のワインも飲み頃のかなり美味しいやつで、吐器に出すのが惜しかった!

それから、英文の読み書き能力が上がったはずです。丸暗記では通用しない記述試験なので、自分の言葉で回答をまとめていけたこと、ペンが止まらずスラスラ英文が書けるようになっていったことに上達を感じました。最初は「日本語の試験だったらもっと上手くやれるのに…」と考えたりもしたのですが、受験勉強終盤には語学関係なくきちんと理解していないと記述問題には太刀打ちできないと気づきました。

そして、暗記とは違い、すぐには忘れない知識がついた気がします。もちろん全て教科書上で学んだことで、畑やワイナリーで働く生産者の方からするとその通りにはいかないことが多いのかもしれません。でも今回の勉強を通して、色んな側面から産地を見て、「なんで?どうして?」と深く考えられるようになりました。そしてその「なぜ?」を調べ始めると、すぐに試験範囲から脱線していくので自制が必要です。

 

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ティスティングセットWeek3は全てハーフサイズで計$299。時間が許すならば、ティスティング込みの通学コースをおすすめします。

 

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どうしてワインの勉強をするのか?

お酒を飲まない人からすると、ワインの勉強とか試験とか、何のことだか理解し難いようです。「え?ワインの勉強してどうするの?」と数人に聞かれました。そのうちの一人は、こどもやご高齢の方にスポーツを教えている先生だったので、「生徒さんと同じように、一番になれなくても自分が好きなことだから少しでも色んなことを知りたいんだよ!」と答えたら納得していました。

私はこの先、本格的にワインに関わるお仕事をしたい気持ちもありますし、ただ飲む楽しみを追求したい気持ちもあります。どうなるか分かりませんが、今回こうして勉強をし直して、また少し新しい道が開けた感じがします。(合格しているかどうかはまた別問題です。)

 

さぁ、とりあえず、飲 む ぞ ! !

 

日本語テキストを手に入れられなかった英語受験、クラスメイトのいない孤独受験を支えてくれたのはこの本です。カーボニックマセレーション、ポートワイン、シェリーの勉強時に特にお世話になりました。