ひつじさんぽ

30代夫婦のシドニー暮らし × 留学・英語 × ワイン

インディアンパシフィック号に乗ってオーストラリアを横断!【Day1】

インディアンパシフィック号、ついに乗ってきました!シドニーからパースへ4352㎞を走るクルーズトレイン旅。夢のような4日間の思い出を綴っていきます。

 

⇩数か月前に予約をした時にもブログを書きました

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【Day1】シドニーを出発

 

出発一週間前の最終案内で、13時にセントラル駅に来るようにとの指示。時間より少し早く駅に到着すると、ホームにはインディアンパシフィック号が停車していてチェックインも始まっていました。ついにこの日を迎えられたという安堵とワクワクで、すでに胸がいっぱいでした。

 

 

チェックインをして荷物を預けます。みなさん荷物の多いこと。きっとながーい休暇を取って、4日間のインディアンパシフィック号の前にも後にも色んなところに行くんだろうなぁと想像しました。私たちの荷物は、ボストンバック一つ、大きめのリュック一つのみなので、全て車内へ持ち込みます。

 

 

チェックインのあとは、駅から徒歩5分のメルキュールホテルで出発前パーティー。ビールやワインをいただき、生演奏を聞きながら出発を待ちます。これから4日間飲み放題ということで、夫は飲みログをつけ始めました。14時頃、今回のインディアンパシフィック号の総支配人より挨拶が行われ、その後皆でぞろぞろと駅に戻りました。

 

 

ついに乗車の瞬間です。先頭車両や車両側面など、たくさんの写真を撮りながらホームを歩きます。A車両(一番後ろの方)だったので、かなり先まで歩きました。

シングルルーム車両の廊下は、人がすれ違うことも難しいくらいの幅でくねくねしています。4か月前の予約時にはツインルームは完売していたので、シングルルームを2つ予約しました。

 

私の部屋から見える向かいの部屋の様子。乗車時には私と夫の部屋がはす向かいで用意されていたのですが、車両のマネージャーが即座に気づいて隣の部屋に変えてくれました。

 

畳二枚分あるかないかという極小ルームですが、あちらこちらに収納はたくさんあるし、小さな洗面所もついていて4日間暮らすには充分です。1車両16室に対してトイレが4つとシャワールームが2つ。それからお茶やコーヒーがセルフで作れるパントリーが1つ。どこもきれいで清潔でした。

 

 

出発までの間にスタッフの方が回ってきて、2日めの遠足の希望を聞いてくれました。翌日の朝にはブロークンヒル、午後にはアデレードに停車し、列車を降りて数時間の観光をします。ブロークンヒルはスタッフおすすめの散策コースを、アデレードマクラーレンベールを第一希望に、バロッサヴァレーを第二希望にお願いしました。マクラーレンベールは半年前に訪問した際、「インディアンパシフィック号で必ずまた来る!」と誓った場所です。

 

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インディアンパシフィック号は全部で29両もあり、セントラル駅では1番線と3番線にふたつに分かれて停車していました。ゆっくりと動き出した列車は車両を連結させたあと、定刻の15時についに出発!夫と二人窓の外を見ながら、「本当に乗れたね…」と感動に浸りました。

この旅の楽しみの一つ、ラウンジタイムを早速体験してみることにしました。ラウンジと食堂車は4両にひとつあり、私たちは2両分を歩いていくことになります。出発間もないのに、ラウンジは席がないほどの大盛り上がり。皆さんワインやビールを手にして、ギター演奏も入って良い雰囲気です。

 

ワインやコーヒーはここからいただきます

 

白ワインと赤ワインを一杯ずつもらって席に着くと、「お隣さんよね?あなたたち日本人よね?」と隣室のご夫婦が声をかけてくれました。パース在住のコリンさん&ジャックさんご夫妻。クイーンズランドを旅行し、シドニーに2泊してこれから自宅のあるパースへ向かうとのことでした。

こちらのご夫婦は日本が大好きで、二度旅行をしたことがあるそうです。一度はクルーズ船で北海道の方を回り、その途中で青森に寄った時にどうしてもあおもり犬(っていう美術作品知ってます!?)が見たくて、自己手配で美術館まで行ったのだとか。そんなジャックさんのスマホには、相撲、祭り、和太鼓、大阪城など、恋しくてたまらない日本の風景がたくさん入っていました。

 

窓の外に見えたシドニーの街にみんなで手を振りました。ラウンジで盛り上がっている間に列車はブルーマウンテンに入ります。

 

このソーシャルタイム、私たちの英語力とコミュニケーション能力で楽しめるのか…と不安にも思っていたのですが、コリンさん&ジャックさんのおかげで緊張がほぐれ楽しく過ごすことができました。お二人のペースに合わせて飲み進めるとディナー前に酔っぱらってしまいそうなので、良きところで一度部屋に戻ります。

 

ごはんの時間割

 

初日の夕食は18時45分。それまで荷物の整理をしたり、ぼーっとしたり、ウトウトしたり。予約の時間に食堂車へ行くと、先に着席したコリンさん&ジャックさんが手を振って待っていました。そうなんです、食事の時もどなかと相席。しかも毎食新しい方と出会えるように割り振ってくれます。本当にコミュ力が試される旅です。

 

実は初めて食べたカンガルー(左上)

 

初日の高揚感とお酒のおかげもあって、その夜のディナーもすごく盛り上がりました。「明日の遠足どこにした?マクラーレンべール?だよね!!」とか、「あなたたち明らかにこの中で最年少だわ!お年を召した方が多いから、あなたたちが一番若くて、私たちが中間くらいで…って感じよね?」とか、あとは今まで行った旅のお話もたくさん聞かせてもらいました。オリエント急行にも乗ったことがあるそうで、色んな国のお話を聞くのは本当に楽しかったです。

 

クイーンアデレードレストラン。こちらで9食お世話になりました。

 

ワインもグビグビ進み、初日から結構な量を飲んでしまった私たち。ご夫婦におやすみなさいをして部屋に戻ると、ベットが用意されていました。少し休んでから揺れの激しい中シャワーを浴びましたが、揺れのせいかお酒のせいか、なんだか気分が…。オーストラリア人のペースに合わせて飲んではいけないと再確認した夜でした。

 

 

その夜は、お酒を飲みすぎたのと、興奮しているのと、慣れない枕のせいでほとんど眠れませんでした。四輪の台車に乗せられて引きずられている夢を見たような。(電車の中で寝るってまさにその感覚です。)夢と現実を行ったり来たりしているうちに5時になりました。

同じく眠れなかった夫が部屋に来たのでまだ暗い外を見ながらお喋りをし、身支度を整えてブロークンヒルへの到着を待ちました。

 

Day2につづく…

 



3年ぶりの開催!VIVID SYDNEY 2022 の思い出

2019年を最後に2年続けて中止となってしまったVIVID SYDNEYが今年は無事に開催されました。シドニー市内の建物や観光スポットが色とりどりにライトアップされるイベントです。たくさんの人で賑わう華やかな夜が戻ってきました。

 

⇩2020年のロックダウン時にはこんなブログも書いています

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夜のお散歩の風景はこんな感じでした。

 

初日のオペラバー、大盛況でした

 

オペラハウスのプロジェクションマッピング、とってもおしゃれでした

 

ぷかぷかキラキラ、ウォルシュベイのバブル

 

1816年建設、ロックス最古の住居に映し出された不思議ちゃんたち

 

レストランや洋品店が並ぶロックスの通りには、かわいらしいアニメーションが

 

シドニー生まれのアーティスト、ケン・ドーン氏の感動的な作品

 

夜の公園に輝く巨大チェス

 

竹製のオブジェに映し出され、くるくると色が変わっていきます

 

隈研吾氏が手掛けたダーリングスクエアの図書館

 

ダーリングハーバーの光と音と水のショーが一番派手でした

 

VIVID SYDNEYは2019年に私がシドニー暮らしをスタートさせた時にやっていたイベントで、今回夜の街を歩きながら色々なことを思い出しました。

当時はまだ仕事もしていなかったので、屋台のマッケンチーズ16ドルがとんでもなく高く感じて家で夜ごはんを食べてから出かけていたこと。初めて夫の友達を紹介してもらい、緊張しながら一緒にラーメンを食べて一緒にVIVIDを鑑賞したこと。(本当に英語が話せなくてturtle=カメ が全く通じなかったことを今でも覚えてます。)

3年経った今は、夜のお散歩の途中で外食もするし、鑑賞中に隣り合わせた他のお客さんと世間話もしちゃいます。2022年のVIVID SYDNEYを観ながら、これでシドニー生活が一周したような不思議な気持ちになりました。

今日が最終日。幸い今回は家から作品の一つが見えるので、窓の外のキラキラを眺めながらこれを書き、23時の閉会を見届けたいと思います。

 

 

シドニータウンホールで開催のクラシックコンサートへ!

 

シドニーシンフォニーオーケストラの演奏会を聴きにタウンホールへ。以前、夫の大学院卒業式でホールの中に入ったことがあり、いつかここでオーケストラかピアノを聴きたいなと思っていた場所でした。真冬の寒さのシドニーで、心温まる素晴らしい思い出ができました。

 

www.sydneysymphony.com

 

ラフマニノフピアノ協奏曲第2番が今回のプログラムの目玉。映画やドラマ、フィギュアスケートなどにも使われたおそらく世界一有名なピアノ協奏曲なので、クラシック初心者の夫にも良いだろうと選んだのですが、なんと一週間前にピアニストの希望で変更となりました。

変更後のプログラムはプロコフィエフのピアノ協奏曲第1番でした。YouTubeで検索してもたくさんは出てこない少々マイナーな選曲。10年ぶりにこの曲を演奏できることを楽しみにしている、というピアニストのコメントもありました。

 

 

ピアニストは1984年生まれのアレクサンダー・ガブリリュク氏です。私が真剣にピアノに取り組んでいた若き頃、私と同い歳の彼は天才ピアニストとして来日し一躍人気者となりました。あれはたしか2004年。若いパワーみなぎるアレクサンダー氏は、数々の超絶技巧作品をプログラムに組み込んでソロコンサートを行いました。リスト、ブラームスショパンなど、もの凄く体力を消耗しそうな難曲をたっぷり弾いたあと、これでもかというほどのアンコール。一緒に行った友人と、「す、すごいね…」と圧倒されながら帰宅した夜を今でも覚えています。

同世代のピアニストが華々しく活躍する姿は眩しく、とても追いつけるレベルではないと思いながらも一生懸命練習したものです。(私の師匠はガブリリュク氏を「ガブ君」と呼んでいた。)

当時は知らなかったのですが、ウクライナ人のガブリリュク氏は14歳の時に師と共にシドニーに移住をしたのだそう。所縁のあるシドニーウクライナ生まれの作曲家のコンチェルトを弾きたかったのかなと想像しました。

 

 

前置きが長くなりました。この夜の演奏も本当に素晴らしかった!って語彙力ゼロの感想なのですが、言葉にするのが難しいのです。アラフォーとなったガブリリュク氏、輝くテクニックとダイナミックさはもちろん健在のまま、特に弱音の美しさが際立つ感動的な演奏でした。ピアノ協奏曲のあとステージに戻って弾き始めたシューマントロイメライは、子守歌のような優しさで思わずうるうる。

直前のプログラム変更は少し驚きましたが、よく考えたらラフマニノフの2番はこれから何度も聴くチャンスはあるはず。貴重なプロコフィエフの1番を聴くことができて良かったです。音楽院の卒業試験でプロコフィエフ自ら演奏したというこの作品は、成熟期の作風を予告しているものとなりえている、とWikipedia。何かクセになる危うさと熱のある作品で、コンサート以降リピートしています。

 

 

雰囲気抜群の素敵なホールでオーケストラとピアノを聴くことができ、また一つやりたいことが叶いました。残りわずかなシドニー生活、オーストラリアでやっておきたいことを一つずつ楽しむ今日この頃です。

 

コンサートの前にはもちろんワインディナー。(いつも賑わっているイタリアンレストランにて)

 

オーストラリア在住の口内炎リピーターさんへ、『ケナログ』見つけましたよ!!

口内炎用の軟膏「ケナログ」をオーストラリアでも見つけました。幼少期から長らく「ケナログ」のお世話になってきた私にとって、大変嬉しい再会でした。

※お薬なので、購入の際は薬局の薬剤師さんにご相談ください。

 

 

私と口内炎

私の初口内炎は一歳数か月のとき。母子手帳にもしっかりと表記されています。口内炎は違う病気の前触れであるとも言われるので、病院や歯科医院に何か所も行ったし、ビタミン剤やプロポリスなど良いと言われるものは何でも試しました。大きな口内炎が頻発しヒーヒー言いながらご飯を食べる私を見て、母はいつも「つらいよね、かわいそうに…」と心配してくれました。

その後私は、ワインを日常的に飲む大人に成長しました。どう思い返しても、ワインを飲み始めた頃を境にひどい口内炎ができなくなったのです。(医学的根拠は一切ありません。)疲労を感じた時、肌荒れを感じた時に時々プチっとできるのですが、二晩の塗り薬で治るくらいの軽いもので済んでいます。ワイン万歳!じゃなくて、ケナログのお話でした。

ある日久しぶりに一つできてしまったのですが、できた場所が悪かった…。何を食べても痛くてどうしようもないのに軟膏を切らしてしまい、「口内炎 薬 オーストラリア」と検索をかけて出てきたジェルみたいな薬の写真をスマホに保存して薬局に行きました。

 

ケナログさん、久しぶり!

仕事の前に立ち寄った小さな町の薬屋さん。事前に発音練習もして「mouth ulcer(口内炎)の薬をください!」と言ったら、なんとケナログが出てきました!日本の薬だと思い込んでいたのでびっくりです。口内炎が痛いはずなのに、嬉しくてほっとしました。お値段は5gチューブで14.95ドル。

 

ケナログとの再会を、道端で撮った写真と一緒にラインで母に報告。

 

その後数回薬を使い、すっかり治りました。蕎麦もラーメンもズルズルいけます。

ケナログが手元にある安心感を、何人いるか分からないオーストラリア在住の口内炎体質の方にお伝えしたくこのブログを書きました。困ったときは薬剤師さんのいる薬屋さんへ相談してみてください。

(※現在日本では販売元の製品整理により、ケナログは販売されていないようです。)

 

口内炎体質の方は渡航前に一本持っていくと安心!

 

フェリーとUberで引っ越し完了!シドニー市内の近距離引っ越しの思い出

先日、3年間暮らしたシドニーのアパートメントから近距離引っ越しを行いました。車を持たない我が家の、自力引っ越しの思い出です。物が少ないと思っていたのですが、2人分の生活用品をすべて動かすのはやはり大変なことでした。

 

ルナパークともお別れ…

 

引っ越しをした理由

オーストラリアでの生活をあと3か月ほど残し、不動産屋さんとの契約が終了しました。3か月だけの契約延長を交渉するか、短期で違う場所に住むかなど考えながら家探しアプリを登録した1時間半後、まるで私たちのためにあるかのようなシェアハウスを見つけました。

住んでいた家の契約が切れる2日前に入居可能で、帰国日ジャストまで滞在できる物件!すぐに内覧の予約をし、ハウスオーナーと私たちの条件もぴったりだったので即契約となりました。

現在海外渡航の規制が緩和されたオーストラリアは、長期の旅行や帰省で家を空ける人が多く、その間の数か月を貸し出す人も多いんだとか。私たちにとってはラッキーなタイミングでした。

 

↓家はここで見つけました。

flatmates.com.au

 

大型家電や家具を処分する

引っ越し日までの間に3回の粗大ごみ処分日があったため、計画を立てて少しずついらないものを処分していきました。(カウンシルによって回収頻度や予約方法が異なります。)引っ越し先は家具家電付きなので、ほとんどのものはいらなくなります。

3年前に購入した生活用品たちは捨てるには惜しいものも多くあり、友人に引き取ってもらったりリサイクルショップに寄付したり、できるだけ無駄にしないよう心がけました。それでもリサイクルするには古い家具や、そもそもリサイクルショップで購入した家電などはアパートの粗大ごみ置き場へ。しかしここがオーストラリアの素敵なところ!置いておくと誰かが持って行ってくれるんです。

ある夜、買った時点で古かったけれどまだ動く冷蔵庫を処分に出しました。30分後に戻ってみると、なんと冷蔵庫がなくなっている!!どなたか冷蔵庫が必要だった方が持っていってくれたみたいです。(タダで拾って売る商売をしている方もいるみたいなんですけどね。)

冷蔵庫は今回の引っ越しのたった一例で、その他にも色んなものをどなたかが引き取ってくれました。誰かのごみは誰かの宝。中古品も有効に使うオーストラリアのもったいない精神が大好きです。

 

↓リサイクルショップVinniesにも食器や服など持っていきました。

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

車がないからフェリーとUberで引っ越しをした

車を所有しておらず、レンタカーを借りても市内の運転がちょっと怖いので、自分たちの手と足を使って荷物を運びました。どちらの家も最寄り交通機関がフェリーという立地なので、おそらく人生最初で最後の船を使った引っ越しです。

 

 

洋服やキッチン・バス用品、掛布団などなど、2日間に分けてフェリー3往復とUber XLで運搬完了。Uberの運転手さんには、もし嫌だったらキャンセルできるように事前に荷物の量を伝え、それでも来てくれたのでチップを多めに渡しました。親切な運転手さん、ありがとう!

新しいおうちはウォーターフロントの都会的なアパートメントです。夜景と満月がすごく綺麗でだったので、初日の夜はバルコニーでシャンパンを飲むというリア充ごっこをして過ごしました。

 

ハウスシェアをするということ

オーストラリアではシェアハウスは一般的ですが、私にとっては初めての経験をしています。別の部屋にメキシコ人の女性が住んでおり、ハウスオーナーが自国に帰省している間その部屋を私たちが借りているという状況です。そしてメキシコから来たハウスメイトのご両親が3か月間シドニーに滞在中で、日中から夕飯までをこのシェアハウスで過ごすようです。

私たちの部屋はお風呂とトイレ付で、キッチンとリビングが共有です。ハウスメイトの女性は仕事で家を空けることが多く、なのにご両親は英語が全く話せないというなんともサバイバルな状況で過ごすことになりました。今のところ私が使える単語は「Gracias」一択です。それでもご両親はとても愛想が良くてコミュニケーションを取りたがり、ある時には私が使っていたタイガーの炊飯器に興味津々でグーグル翻訳がこんなことに。

 

 

そして気づいたことが一つ。グーグル翻訳を使うときには、日本語→スペイン語よりも、英語→スペイン語の方がナチュラルに訳せます。日本語だと主語を省略してしまったり長い文章になってしまったりするので、私が使える超シンプル英語を訳す方が伝わりやすいようなのです。改めて日本語って難しい言語だなと思いました。大学でスペイン語専攻だった夫にとっては、またとない学び直しの機会が来ました。私もママーとパパーと少しでも会話をしたいので、スペイン語を学びます。

こんな異文化交流までできるとは!この先「シェアハウスやだなー」と思うこともあるかもしれませんが、期間限定のこの生活を楽しみたいです。

 

 

3か月後にはオーストラリアから日本への大移動が待っているので、今このタイミングで荷物を減らせて良かったです。電気やガス、Wifiなどの解約、不動産屋さんとのやり取りなども終わらせることができてすっきりしました。残りの3か月は身軽に暮らしたいです。

それにしても新しい街に住むのって本当にウキウキしますね♪

 

 

発酵おつまみとオーストラリアワインの会 in セントラルコースト

2022年4月30日(土)に、「発酵おつまみとオーストラリアワインの会」というイベントに参加しました。というのも、ワインを選んだのはまさかの私!セントラルコースト在住のともこさんという素敵な女性との出会いがきっかけで、今回この会を開くことができました。充実のワイン会のレポートを書いていきたいと思います。

 

 

お味噌の先生、ともこさんとの出会い

今年の2月末、普段は何の音沙汰もないブログのお問い合わせフォームに一通のメッセージが。セントラルコースト(シドニーとハンターヴァレーの間くらい)で味噌や麹、日本の家庭料理の教室を運営しているともこさんという女性から、「ワインと味噌系おつまみを合わせて簡単なレクチャーをしてほしい!」という内容でした。「話下手の私には無理かも…」とも思ったのですが、数時間考えた後にやってみようと決心!(ちょうどどぶろくを作りたいと思っていた時期で、麹や発酵というワードにすごい偶然を感じてしまいました。)

そこからzoomではじめましてのご挨拶、50通以上のメールと電話での最終打ち合わせを経て、当日ついにお会いすることができたのです。ともこさんが最初にたどり着いた私のブログ記事はワインとは関係のないもので、そこからワインのページに読み進めてくださったのだそう。ただただ趣味ブログを書き続けていた意味はこれだったのか!と、見つけてくださったことにとても感謝しています。また、WSETやMastering Australian Wineで学んだことが誰かの役に立てたことも嬉しかったです。

 

総勢7名のワイン会。参加者のみなさま持ち寄りのお料理も全部美味しかったです!

 

飲んだワインと合わせた発酵おつまみ

ともこさんから事前に、「ワインは好きだけれど結局いつも同じものを選んでしまうから違いを知りたい!」「オーストラリアワインの産地と品種の組み合わせを学びたい!」というお話がありました。そこから、代表的な産地×品種の組み合わせとそれに合いそうな食材や調味料を私が挙げ、ともこさんが実際のおつまみ候補をいくつか挙げながら試作をし、具体的なワイン名を決めるという方法で進めていきました。

そうしてできた組み合わせが7種類!白3種、赤3種、甘口1種のワインに、こだわりの自家製発酵調味料を使ったおつまみをマッチング。ワインは産地×品種のお手本のようなものを選んだつもりです。以下に一つずつリストアップしていきます。

 

 

1. Bird in Hand Sauvignon Blanc 2021 × 塩こうじモッツアレラ

パッションフルーツやグレープフルーツの香り溢れるアデレードヒルズのソーヴィニヨン・ブラン。ワイン自体が華やかなので、淡白なモッツアレラを塩こうじに漬けて旨味を増した味わいが良く合いました。そして決め手はともこさん宅のお庭から採ったバジル。ソーヴィニヨン・ブランのグリーンな香りにぴったり寄り添いました。後日のアンケートで一番人気の組み合わせでした。

Bird in Handは以前飲んだピノ・グリも美味しく、行ってみたいワイナリーの一つ。アートにも力を入れて若い芸術家のサポート等も行っており、ワイナリーにはたくさんの彫刻コレクションがあるそうです。

 

2. Pikes 'Traditional' Riesling 2021 × ライム塩入り白菜酢漬け

私の大好物クレアヴァレーのリースリングシトラス系の果実味と酸の美しさが際立つ繊細な味わいでした。そこに合わせたのはなんと白菜のお漬物!ザワークラウト × リースリングのイメージで作ってもらったのですが、ライム塩が良いつなぎ役になったのか完璧なマッチングでした。無限白菜withリースリングしてしまいそうな、私の一番気に入った組み合わせです。

クレアヴァレーの優良サブリージョン「ポリッシュヒルリバー」に畑を持つことで知られるPikesは、2021年が37回目のヴィンテージ。(あ、私と同い年。)このリースリングは、ここ10年で一番良い出来だったそうです。

 

3. Kilikanoon Mort's Reserve Watervale Riesling 2011 × 味噌漬けブリーチーズ

「熟成とは?」の良いサンプルになればと思い、我が家の紙製セラー(ダンボール)から持ってきた10年熟成のリースリング南オーストラリア州ワイン旅から連れて帰ってきた一本で、Kilikanoonのおじさんはこのワインを「マーマレードオンザトースト!」と表現していました。「樽?」と言った参加者の方がいたのですが(私も現地で同じこと言った!)樽は使っておらず、10年の時を経てまろやかさと厚みを増した素晴らしいワインです。打ち合わせなしで持ってきたワインだったのに、自家製ひよこ豆味噌に漬けて濃ゆい味になったブリーチーズがバッチリの相性を見せてくれました。

一つ前に飲んだPikesのリースリングも、10年以上の熟成が可能とのこと。$26のワインがこんなに美しく化けるなら10年待っても良いなぁと思ったりします。

 

ライム塩入り白菜酢漬け、いんげんクルミ味噌和え、塩こうじモッツアレラブロッコリーの醤油麹胡麻和え、梅醤油の玉ねぎとワカメの和え物

 

4. Stonier Pinot Noir 2021 × 梅醤油の玉ねぎとワカメの和え物

ヴィクトリア州のモーニントン・ペニンシュラより、エレガントなピノ・ノワールを。ラズベリーやチェリーのような果実味と、ほどよい酸味のあるピュアな赤ワインでした。玉ねぎやワカメといった食材がワインと合わせてどうかなぁとも思っていたのですが、梅を漬け込んだ醤油との酸味レベルが合っていた感じがして、違和感なくすーっと寄り添っていました。この後に続く2種の赤ワインも同じく、「ザ・和食!」な味わいがこんなにもオーストラリアワインにマッチするのが驚きでした。

Stonierのピノ・ノワールは、Mastering Australian Wine受講時に「might be the best value Pinot Noir in Australia」と習ったワインです。モーニントンペニンシュラはワールドクラスのピノ・ノワールが出来うる注目の産地なので、これから他の生産者のワインも飲んでみたいです。

ちなみに、ワイン単体で参加者の方々の人気No.1がこちらでした。みなさんピノ・ノワールの魅力に気づいてしまったなんて、完全にワイン沼に足つっこんじゃいましたね。(ニヤリ。)

 

5. Kalleske Clarry's GSM 2021 × いんげんクルミ味噌和え

バロッサヴァレーのGSMは、ワイナリー訪問で大ファンになったKalleskeを。開けたては少し曇った感じがしていたのですが、時間と共に明るくジューシーな香りと味わいが出てきました。ほどよくコクのある味わいで、グリーンのいんげんをまろやかに包み込んだ和え物とマッチしていました。GSM × お味噌、成功!

Kalleskeのワインは、手頃な価格でどこでも手が入りやすい上にフードフレンドリーで質が良いので、今後も事あるごとに選んでいきたいです。

 

6. Leeuwin Estate Prelude Cabernet Sauvignon 2018 × ブロッコリーの醤油麹胡麻和え

マーガレットリバーのトップワイナリーLeeuwin Estateから、重すぎないカベルネ・ソーヴィニョンを選びました。「ミニ・ボルドー」と言われるマーガレットリバーは、クナワラのどっしりとした(どろりとした?)カベルネとは一味違い、ボルドーワインのようなクールなイメージがあります。私はブルーベリーやドライハーブの風味を取りました。重厚感や複雑味のあるカベルネを和食と合わせるとどうなるか、一番興味がありました。

そこでともこさんが提案してくれたのが、醤油麹。今まで醤油麹を作らずに割高な日本のドレッシングを買っていたのを後悔するくらい、もの凄く美味しい調味料でした!コクや旨味がしっかりあって、カベルネ・ソーヴィニョンにも全然負けないです。お野菜のお料理でもこんなにしっくりきてしまうとは、と発酵調味料の奥深さに驚きました。

 

ここまでで赤3、白3を飲み終わり、お腹も満たされてほどよく酔いの回った私。少し温度のあがったPikesのリースリングを、ひよこ豆の自家製味噌をちょびっと食べながらチビチビ飲む楽しみを発見してしまいました。

 

7. Stanton & Killeen Rutherglen Muscat × ココナッツクリームのカカオアイス

デザートタイムには、ヴィクトリア州ラザグレンのフォーティファイドミュスカを飲みました。なかなか皆さん飲まないだろうなと思いあえて選んでみたのですが、予想以上に反応が良くて嬉しかったです。

ともこさんからココナッツクリームで作るアイスクリームのお話を聞き、ココア多めで作ってほしいとお願いしたのが今回のデザート。デーツやナッツを使ったアイスクリームは、同じ風味の要素があるラザグレンマスカットにもちろんピッタリと合い、素晴らしい会の締めくくりとなりました。

 

大豆の味噌、ひよこ豆の味噌と麹のお土産をいただきました!これで醤油麹と塩麹を作ります!!

 

発酵おつまみとオーストラリアワインの会を終えて

5時間にも及んだ今回の会(当初の予定は2時間でした…!)、ワインは時間を忘れさせてしまうんだなぁと思うほどあっという間でした。参加者の方々の率直な質問や感想を聞くのも新鮮だったし、後日「一番好きだったワインを買ってみました!」というような声もあり本当に嬉しい限りです。

そしてオーストラリアワインってすごくフードフレンドリー!ということも改めて感じました。オージービーフとシラーズももちろん美味しいのですが、繊細な味付けの和食やお野菜料理、味噌や醤油としっくりくることも分かり、ますますおうち飲みの楽しさが広がりそうです。

それと個人的なことを言うと、私はワインが大好きで資格を取ったりもしたけれど、今までアウトプットや発信をする勇気がなかったのです。今回ともこさんの人脈と行動力に便乗する形でこのような機会をいただき、自分にとって大きな一歩となったことを実感しています。

ともこさん、参加者のみなさま、本当にありがとうございました。

また飲みましょうね~♪

 

当日の会の様子がともこさんのインスタにもアップされています。書家としても活躍されているともこさん。インスタを拝見して、シドニー市内で見かけるあれもこれも「えええー!!ともこさんの作品だったのねー!!!」と大変驚きました。

 
 
 
 
 
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カンタン!粉はみがきを手作りしてみた

プラスチック包装容器をできるだけ避けようと、工夫しながら生活をしています。

以前、オーストラリアメイドの瓶入り粉はみがきを見つけ、半年ほど使っていました。カオリンやベントナイトなどのクレイで作られた粉状のはみがきです。最後まで湿気たり固まることもなく、快適な使い心地でした。

 

hitsuji-cozy.hatenablog.com

 

使い終わる頃に、「もしかしてこれ、自分で作れないかな?」という好奇心が出てきました。プラフリー生活をする方々が歯磨き粉を手作りしているブログを読んだことがあり、私もやってみたいと思っていたのです。

ただ、今まで見たのはココナッツオイルなどを使うペースト状のもの。粉状はみがきは、水分を含まないから傷みにくいという良さがあり、手作りにも向いているのではないかと考えました。

そして見つけたのがこちらのレシピです。アロマクラフトを紹介している方が、手作り粉はみがきのブログを書いていらっしゃいました。

 

aromacraft.mrs-hiroko.shop-pro.jp

 

作り方は本当に簡単で、同量のベントナイトクレイと天然塩、10滴ほどのペパーミント精油を瓶に入れ、シャカシャカ混ぜるだけです。

私は、近くのバルクショップとスーパーで材料を集めました。

thesourcebulkfoods.com.au

 

f:id:Cozy28:20220416204648j:image

 

バルクショップでは、フードグレードのベントナイトクレイと一番粒が細かいピンクソルトを購入。目分量で手持ちの瓶に入れてきたら、クレイが27gくらい、塩が23gくらいでした。クレイの方が少し多くなってしまったけれど、まぁいいでしょう。お値段合わせて70セント。

 

買ってきた材料を一つの瓶にまとめて、シャカシャカ振って完成!

 

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歯ブラシの先を瓶に突っ込み、粉をのせて口に入れます。味は、塩なのでさすがにしょっぱいです。ミントの爽やかな香りがほんのり、泡立ちはなし。今まで使っていた粉はみがきと同じように使えて、使用感に問題はありません。

私は幼少期から口内炎ができやすく「ラウリル硫酸ナトリウム」の入っていない歯磨き粉を選んでいたので、自然な原料で作れたことにも安心しています。

 

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このシンプルすぎる粉はみがき、やはり薬用成分は市販のものには敵わないのかな、とも考えています。ベントナイトには汚れの吸着効果が、塩にはミネラルが摂取できる利点などがあるようですが、自分の口内環境をよく観察しながら使っていきたいと思います。(ひと月ほど使用した今までのところは気に入っていますし、口内トラブルもありません。)

量り売りの材料とリユースの瓶を使い、レスウェイストという観点ではパーフェクトにできた手作り粉はみがきでした!

 

日本で買うとパッケージフリーが難しいけれど、材料は揃います。

 

 

WSET Level3の合格証書が届いた!やった~!!

受験から4か月後、ついにWSET Level3の合格通知が届きました!

 

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先生がお祝いのカードも入れてくれました。「Best wishes for your future adventures in wine.」だって!嬉しい^^

 

結果は、セオリーがPass with distinction、ティスティングがPass with merit、総合でPass with meritとなりました。実はティスティングの方ができたと思ったし、受験後のブログで「ティスティング能力に少し自信がついた」なんて書いてしまった…。何か決定的な感覚がずれてしまっているのでは、と少々心配です。まだまだ飲む量が足りないのだと前向きに捉え、今後もたくさんのワインを飲んでいこうと思っています。

驚きだったのはセオリーがdistinctionだったことです。(80%以上取れたという事ですよね…?)50問の選択問題は「やっちまった!」と思ったものがいくつか。記述問題に関しては知ってる英語で時間いっぱい書きまくった記憶しかないです。「あれ?意外に評価された!」というのが率直な感想でした。

 

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2021年5月にLevel2をスタートし、8月からLevel3に挑戦。半年間、相当な時間を費やして挑んだWSET受験はこれにてひとまず終了です。オーストラリアで成し遂げられたことの一つとして自信になったし、これからのワイン生活をますます楽しみに思っています。

感謝を込めて、私が受講したワインスクールの宣伝です。シドニーでWSETを受験するならWine inTuitionへ!

 

www.wineintuition.com

 

アンドレア・プリツカ―MWが運営するワインスクールで、WSETは通学・オンラインどちらも可です。アンドレアは穏やかで優しい先生で、私の長文質問メールにもすごく丁寧に返信してくださいました。WSET以外にもセミナー等を開催しているので、機会があればまたアンドレアの授業を受けに行きたいです。

 

ティスティング練習中、コラヴァンが本当に便利でした!

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WSET受験をしてみたり、ブログを書いたりしているうちに、今月はワイン会の予定が2件でき急に社交的になっちゃった私です。

やっぱりワインはみんなでワイワイ飲むのが楽しい!